• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

細菌べん毛モーターのトルク発生装置の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20370064
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

米倉 功治  独立行政法人理化学研究所, 米倉生体機構研究室, 准主任研究員 (50346144)

研究分担者 米倉 さおり (眞木 さおり)  独立行政法人理化学研究所, タンパク質結晶構造解析研究グループ, 研究員 (20513386)
キーワード構造生物学 / イオンチャネル / べん毛モーター
研究概要

細菌べん毛は、細胞膜を透過するイオンの流れをエネルギーとして回転する生体超分子モーターであり、約25種類以上の異なった蛋白質から構成される。現状では、その回転の機構はほとんどわかっていない。本申請研究では、イオン流のモーター回転力への変換を担う細胞膜中のナトリウムチャネルPomABの三次元構造を、低温電子顕微鏡法、X線結晶回折法により高分解能で解析し、回転機構の解明を目指している。本年度は、高圧連続式ホモジナイザー、遠心機、培養機、オートクレーブ等を導入し、効率的にPomAB複合体の精製ができるようになった。すでに、単分散した試料の負染色電子顕微鏡像からの単粒子解析法による三次元構造解析は完了し、現在論文審査の段階にある。より生理的な状態の解析に向け、低温電子顕微鏡の撮影条件の検討を行った。まず、単離精製した試料を液体窒素温度で電子顕微鏡観察したところ、ほとんどの試料がカーボン膜に吸着し氷中に包埋されにくいことが分かった。一方、PomABの機能単位は分子量が20万以下であり非染色の試料の観察は難しいと予想されていたが、電子分光によりコントラストよく解像できることが分かった。今後、試料濃度、界面活性剤濃度等の条件を変え、氷包埋条件を検討、単粒子解析法により10Å程度の分解能で三次元構造を解析する。また、ナトリウムイオン濃度を変化させ、モーターのトルク発生に関係する構造変化の可視化を行う。同時にX線結晶回折法に向け、結晶化を進めていく。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 2008

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] Cryo-electron Microscopy of Biological Macromolecular Structures2009

    • 著者名/発表者名
      米倉功治
    • 学会等名
      The 1^<st> Workshop on FEL Science "Coherent Intense X-rays in Physics and Biology"
    • 発表場所
      ロッテホテルチェジュ韓国
    • 年月日
      2009-02-18
  • [学会発表] 電子顕微鏡でモーター分子を見る2008

    • 著者名/発表者名
      米倉功治
    • 学会等名
      日本生物物理学会第46回年会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      2008-12-04
  • [学会発表] 低温電子顕微鏡法による生体超分子構造の解析2008

    • 著者名/発表者名
      米倉功治
    • 学会等名
      分子研研究会「物質系と生体系での自己組織化-異分野融合的研究の新展開に向けて-」
    • 発表場所
      岡崎コンファレンスセンター
    • 年月日
      2008-08-08
  • [学会発表] 低温電子顕微鏡法の生体膜系への応用2008

    • 著者名/発表者名
      米倉功治
    • 学会等名
      平成20年蛋白研セミナー細胞機能制御システムとしての核膜研究〜基礎から臨床応用を目指して〜
    • 発表場所
      大阪大学コンベンションセンター
    • 年月日
      2008-07-24

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi