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2009 年度 実績報告書

プロテアソームの単粒子解析による構造研究

研究課題

研究課題/領域番号 20370065
研究機関独立行政法人産業技術総合研究所

研究代表者

光岡 薫  独立行政法人産業技術総合研究所, バイオメディシナル情報研究センター, 研究チーム長 (60301230)

研究分担者 安永 卓生  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (60251394)
佐伯 泰  (財)東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 主席研究員 (80462779)
キーワードプロテアソーム / 単粒子解析 / 電子顕微鏡 / 三次元再構成 / 画像解析 / 酵母
研究概要

昨年度に見いだした、複合体が安定な変異体について、データ収集と、その得られた画像からの粒子切り出しの自動化について、今年度は検討した。粒子の切り出しを行う画像処理を検討し、現在、その変異体について、クライオ写真の収集と、粒子の切り出し、そこからの画像のアライメントや分類、平均化の作業を行っている。
また、それと同時に進めていた、単粒子解析を用いたBand3の構造解析について、論文を発表した。これは、赤血球に大量に存在する膜タンパク質Band3のチューブ状結晶の構造解析を行ったもので、チューブ状結晶は水溶性タンパク質複合体の単粒子解析と同様の電顕試料調製法を用いるので、プロテアソームのデータ収集条件の確立の参考としていた。さらに、このチューブ状結晶は細く、通常のらせん対称性を用いた三次元再構成を用いることができなかったので、単粒子解析を応用し、iterative helical real-space reconstruction (IHRSR)法を用いて立体構造を得た。この三次元再構成法は、基本的には単粒子解析と同じで、単粒子解析用のソフトを利用して行うので、この知見はプロテアソームの単粒子解析に応用可能と考えている。
今後は、このようして得られた、試料作製法や札系条件、解析パラメータなどを用いて、現在得ているクライオデータからの三次元再構成を進める。また、安定化型変異体以外に、野生型の解析を行ない複合体の三次元構造の比較を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Helical image reconstruction of the outward-open human erythrocyte band 3 membrane domain in tubular crystals2010

    • 著者名/発表者名
      Yamaguchi, T., et al.
    • 雑誌名

      J.Sturct. Biol. 169

      ページ: 406-412

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Multiple proteasome-interacting proteins assist the assembly of the yeast 19S regulatory particle.2009

    • 著者名/発表者名
      Saeki, Y., et al.
    • 雑誌名

      Cell 137

      ページ: 900-913

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.rinshoken.or.jp/activities/t090514.html

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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