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2010 年度 実績報告書

大腸菌内膜ストレス応答機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20370078
研究機関京都大学

研究代表者

秋山 芳展  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (10192460)

研究分担者 森 博幸  京都大学, ウイルス研究所, 准教授 (10243271)
キーワード膜タンパク質 / 表層ストレス応答 / タンパク質分解 / RIP / プロテアーゼ / RseP / PDZドメイン / シグマE
研究概要

単細胞生物である細菌は、外部環境の変化により、細胞表層が様々なストレスに曝される。それに対処するための「表層ストレス応答」は細菌の生存戦略において重要な意味を持つ。大腸菌のσ^E経路表層ストレス応答では、異常外膜タシパク質(OMP)の蓄積を感知し、2つの膜プロテアーゼDegSとRsePが膜貫通型anti-σ^Eタンパク質RseAを連続的に切断することでσ^Eを活性化させる。二段階目の切断を担う膜切断プロテアーゼRsePは、通常、完全長のRseAは切断できず、DegSによってペリブラスム領坂で切断を受けたRseAのみを切断する。この制御にはRsePの2つのPDZドメイン(PDZ-N.PDZ-C)が関わることが示唆されている。最近、PDZ-CドメインにRseAのDegS切断後露出C末端残基が結合することで、RseAの切断が促進されるとのモデルが結晶構造解析及びin vitro実験から提唱された。我々は、in vivoでの基質切断にけるRseP PDZドメインの役割を解析史、生理的条件下では、PDZドメインによる基質C末端残基の認識は、RsePによる基質切断に主要な役割を果たしていないことを示唆する結果を得た。また、酵素活性部位が膜内部に存在するI-CLiPは、膜構造に組み込まれていない可溶化条件下では生理的条件下とは異なる性質を示す場合があることをみいだした。これは、I-CLiPs研究全般において留意すべき車要な知見といえる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Recruitment of a species-specific afrest module to monitor different cellular processes2011

    • 著者名/発表者名
      Chiba. S., Kanamori, T., Ueda, T., Akiyama, Y., Pogliano K., Ito, K
    • 雑誌名

      Proc.Natl.Acad.Sci, USA

      巻: 108 ページ: 6073-6078

    • 査読あり
  • [学会発表] New function of RseP, the E.coli S2P family protease2010

    • 著者名/発表者名
      Akiyama, Y.
    • 学会等名
      Gordon Research Conference on Proteolytic enzymes & their inhibitors
    • 発表場所
      Lucca, Italy(招待講演)
    • 年月日
      2010-05-05
  • [備考]

    • URL

      http://www.virus.kyoto-u.ac.jp/Lab/akiyama/index.html

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公開日: 2013-06-26  

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