研究課題
基盤研究(B)
本研究では、縄文時代から弥生時代にかけての古人骨を対象に、古病理学的研究、古人口学的研究、同位体分析による離乳期推定法を組み合わせることで、渡来系弥生集団の人口増加に穀物由来の離乳食の利用が寄与しているという作業仮説を検証することを主な目的としている。そのために、古病理学的な研究では、エナメル質減形成による離乳ストレス期の推定の高度化、古人口学的研究では乳幼児死亡率の推定方法の改良、同位体分析では窒素同位体比による離乳期推定法の確立を目指す。これら3つの手法を組み合わせることによって、これまで検証することが難しかった、縄文時代・弥生時代における乳幼児の死亡率とその要因、離乳食の有無、女性ひとりあたりの産児数の比較などが可能となり、渡来系弥生人の人口爆発という日本人起源論で未だ検証されていない問題に有効な知見を提供する。
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