研究課題
基盤研究(B)
ホモサピエンスが後期更新世にアフリカからスンダランドに拡散して以来、東南アジアがどのような人類史をたどってきたのかは、未だ明確にはなっていない。過去半世紀の間、様々な仮説が提唱されてきたが、現在の人類学において主流となっているのは、東南アジア人は後期更新世より現在まで遺伝的に連続しているという「連続説」である。申請者らは、ベトナムのマンバック遺跡の発掘調査により、「連続説」を覆すと確信できる新石器時代の人骨を多数発見した。本研究では、これらの人骨と出土遺物の形態人類学、分子人類学、考古学を総合した学際的研究を実施し、近隣各地域の先史時代の遺跡からの出土人骨や遺物とも対比させながら、東南アジア人が2つの系譜の異なる人類集団の混血によって形成されたとする「二層構造」モデルを再構築する。
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