• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

イネ白葉枯病抵抗性の遺伝育種学の再構築に向けて

研究課題

研究課題/領域番号 20380007
研究機関九州大学

研究代表者

吉村 淳  九州大学, 農学研究院, 教授 (00182816)

研究分担者 土屋 健一  九州大学, 農学研究院, 教授 (40150510)
古屋 成人  九州大学, 農学研究院, 准教授 (10211533)
キーワードイネ白葉枯病 / R遺伝子 / 非病原性遺伝子 / マップベースクローニング / 感染生理 / 新抵抗性遺伝子資源 / 野生イネコアコレクション / マッピング
研究概要

(1)Xa7のマップベースクローニング
3年前からXa7のマップベースクローニングに着手してきた.20年度は,Xa7候補領域を日本晴ゲノム領域で約63kbに絞り込んだ.次に,Xa7供与親であるDV85由来のBACクローンの選抜と塩基配列の解読を行った結果,Xa7候補領域はDV85のゲノム塩基配列では約128kbに相当することが判明した.遺伝子予測の結果,20の候補遺伝子が推定されたが,すべてこれまで報告されているR遺伝子と異なっていた.そこで,Xa7候補領域すべてを対象にして,DV85のBAC DNAを断片化して,pYLTAC7をベクターとしてクローニングした.現在は,相補性検定のための形質転換実験を開始している.
(2)野生イネ系統の抵抗性評価と抵抗性遺伝子のマッピング
国立遺伝学研究所所有の野生イネコアコレクション約240系統を対象に抵抗性検定を行う予定である.20年度は,野生イネ101系統について日本産I群菌とIII群菌を用いて接種試験を行った結果,I群菌に対して抵抗性を示した系統数は27,III群菌に対しては22系統であった.抵抗性が確認された系統の一部にっいては,交配を行った.次年度は,約100系統について前年度と同様の試験を進める.
加えて,20年度は,既知の抵抗性遺伝子Xa11について研究成果をまとめ,JARQに投稿し,受理された.また,既知の抵抗性遺伝子Xa18に関する成績をとりまとめるとともに,台中65号のフィリピン産菌PXO339に対する特異的抵抗性の遺伝解析を行った.次年度は,これらの成果をとりまとめて,Breeding Scienceに投稿する.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Mapping of Bacterial Blight Resistance Gene Xall on Rice Chromosome 32009

    • 著者名/発表者名
      T. GOTO, T. MATSUMOTO, N. FURUYA, K. TSUCHIYA, A. YOSHIMURA
    • 雑誌名

      JARQ 43-3

      ページ: 221-225

    • 査読あり
  • [学会発表] イネ白葉枯病抵抗性遺伝子Xallのマッピング2008

    • 著者名/発表者名
      後藤高弘, 松本忠之, 古屋成人, 土屋健一, 吉村 淳
    • 学会等名
      日本育種学会第114回講演会
    • 発表場所
      滋賀県立大学
    • 年月日
      2008-10-11

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi