研究概要 |
(1) Xa7のマップベースクローニング 4年前からXa7のマップベースクローニングに着手してきた.前々年度は,Xa7候補領域を日本晴ゲノム領域で約63kbに絞り込んだ.次に,Xa7供与親であるDV85由来のBACクローンの選抜と塩基配列の解読を行った結果,Xa7候補領域はDV85のゲノム塩基配列では約128kbに相当することが判明した.遺伝子予測の結果,20の候補遺伝子が推定されたが,これまで報告されているR遺伝子とすべて異なっていた.そこで,Xa7候補領域すべてを対象にして,DV85のBAC DNAを断片化して,pYLTAC7をベクターとしてクローニングした.前年度は,受容体品種をKasalathとして、Xa7候補領域すべてを対象に計6種のゲノム断片の形質転換実験を行い、TO植物20個体を得るとともに発現解析のためのサンプリングを実施した. (2) 野生イネ系統の抵抗性評価と抵抗性遺伝子のマッピング 国立遺伝学研究所所有の野生イネコアコレクション約240系統を対象に抵抗性検定を行っている.前年度までに、野生イネ約200系統について日本産I群菌とIII群菌を用いて接種試験を行った
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