研究概要 |
本研究では2つの小課題を設定して研究を進めた。 (1)Xa7のマップベースクローニング Xa7候補領域を供与親DNA 領域で約128kbに絞り込み,遺伝子予測を行った結果,20の候補遺伝子が推定されたが,これまで報告されているR遺伝子とすべて異なっていた。当該領域を比較的大きな6個のDNA断片に分けて形質転換を行ったが,受容親が中度抵抗性を示したことから,T0個体における相補性検定が困難となった。現在,T1個体の検定をIRRIに依頼中である。 (2)野生イネ系統の抵抗性評価と抵抗性遺伝子のマッピング 国立遺伝学研究所所有の野生イネコアコレクション約300系統を対象に抵抗性の検定を行い,本病抵抗性遺伝子資源として有望な多数の系統を同定した。このことにより,野生イネが本病における恰好の遺伝子給源になることは明らかとなった。また,これまで,既知の抵抗性遺伝子Xa11 ついては,連鎖地図上の位置情報が明確になったので論文公表を行った。
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