研究課題
根腐病抵抗性の4倍性Rosa multifloraと根頭がんしゅ病抵抗性のPEKcougelの交雑後代3系統('F1 No.1'、F1 No.5'、'F1 No.6')の根腐病抵抗性検定を行い、いずれも高い抵抗性を示した。台木特性を調査するために、これらの3系統を挿し木繁殖してシュートの伸長を図った。シュートを節ごとに切り取り、切花品種'サムライ08'を接木した。接ぎ木法は接ぎ挿し法を用い、斜め接ぎを行った後ロックウールキューブに挿し木を行った。6週間後に生育調査を行い接木親和性を検定した結果、'F1 No.6'は接木親和性が低く、シュートの伸長が著しく劣っており、台木として不適合であると判断できた。'F1 No.1'と'F1 No.5'は対照区のR.'Odorata'と同等のシュート伸長を示し、接木親和性が高かく、複合抵抗性台木として有望であった。接木親和性を組織学的に調査した結果、'F1 No.6'では癒合組織が充分に形成されておらず、維管束形成も不十分であったが、'F1 No.1'と'F1 No.5'では台木と穂木との癒合が観察され、維管束連絡も認められた。現在、収量性検定を実施中である。'F1 No.1'と'F1 No.5'の交雑後代(F2)を得るために両系統を露地で栽培し、低温感応させて花芽分化を促した結果、3月末の時点で花芽分化が認められ、5月には両系統間での交雑が可能となった。昨年度に引き続き、4倍性Rosa multiflora PEKcougelとの交配を行い、計2650粒の種子を得、胚培養を行ってF1の作出を試みた。新たに4個体のF1が得られ、プロイディーアナライザーを用いて4倍体であることを確認し、KSNマーカー及びOPAKM1マーカーを用いて交雑後代の検証を行った結果、これらはいずれも交雑後代であることを確認した。
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