研究概要 |
モデル作物であるトマトにおいて、DNAアレイ、成熟不全変異体および形質転換技術を駆使して成熟制御における鍵因子を解析した。12000遺伝子のDNAアレイを用いて、成熟前後に顕著に変化する428個の成熟関連遺伝子を特定し、内244個は完全にエチレンの制御下にあることを示した。新規成熟関連転写・シグナル因子としてGRAS, SAHH, b-ZipおよびBTB因子を見いだした。また、成熟および花弁離脱を顕著に抑制されるEIL抑制形質転換トマトを作成し、成熟エチレン生成の開始は発育段階的によって決定されていることを示した。これらの知見を基にキウイフルーツ果実の成熟機構を解析し、エチレン信号伝達系とは独立した低温誘導成熟機構があることを明らかにした。
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