研究課題
基盤研究(B)
非宿主抵抗性は、植物種生存を根幹で支える種レベルの強固かつ安定な抵抗性である。申請者は、シロイヌナズナと炭疽病菌を用い、非宿主抵抗性を支える分子機構の解明に取り組んでおり、これまでに、シロイヌナズナが細胞死に依存しない侵入阻止型抵抗反応により非宿主炭疽病菌を撃退していることを明らかにしている。さらに、申請者は、この非宿主抵抗性が部分的に崩壊した、独自のシロイヌナズナ変異体(lic変異体)の分離に成功しており、そのうちのlic1変異体に対するポジショナルクローニング解析により、原因遺伝子であるLIC1遺伝子の同定に成功している。申請研究において、(1)LIC1遺伝子がコードする機能未知のタンパク質の生理機能の解明、(2)LIC1タンパク質の分子機能の解明、(3)lic2変異体の原因遺伝子の同定および機能解析、(4)lic1変異体を用いた非宿主抵抗性の多層構造解析、を提案する。これらの研究を通じて、非宿主抵抗性に必要なLIC遺伝子の機能を解明するとともに、非宿主抵抗性の多層構造の背景にある分子的アウトラインを明らかにする。
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Plant Cell 22巻
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