研究課題
基盤研究(B)
ヒメシロモンドクガ(Orgyia thyellina)は、幼虫期の日長条件の違いによりさまざまな季節的多型を発現する。なかでも、その産下卵においては、長日条件では卵殻の薄い小型の非休眠卵を多数産下し、短日条件では、卵殻が厚い大型の休眠卵を少数産下する。また、長日条件の成虫は、発達した飛翔筋をもつが、短日条件では、短翅型となり決して飛ぶことができない。これらの季節的多型はoogenesis-flightシンドロームに当てはまるトレードオフ戦略であると考えられる。しかしながら、この種をはじめとする昆虫の季節的多型誘導やさまざまな生物に見られるトレードオフ戦略の分子機構の詳細は明らかにされていない。これらの分子機構を解明する目的で(1),(2),(3)のプロジェクトを立ち上げた。(1)多型誘導に関わる分子群の同定。(2)カイコおよびヒメシロモンドクガにおける休眠ホルモン(DH)の血中濃度の測定。(3)DHおよびFXPRLアミド受容体遺伝子群のクローニングと細胞生理学的解析。
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