研究分担者 |
積木 久明 岡山大学, 資源生物科学研究所, 教授 (60033255)
泉 洋平 岡山大学, 資源生物科学研究所, 技術専門職員 (10457210)
平山 力 独立行政法人農業生物資源研究所, 昆虫ー昆虫・植物問相互作用研究ユニット, 主任研究員 (90370676)
堀 秀隆 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00293241)
塩見 邦博 信州大学, 繊維学部, 准教授 (70324241)
石田 裕幸 神戸大学, 大学院・理学研究科, GCOEリサーチアソシエイト (90509861)
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研究概要 |
昆虫は開放血管系の構造を持つ単純な体制でありながら,組織・細胞は乾き(渇き)に耐える潤った状態を維持し,排泄を調節している。特に,水分調節を司るカギ分子であるアクアポリン(水チャネル)は,チョウ目幼虫(イモムシのなかま)では腸管の上皮組織を単層で構成する細胞において方向性を持って表層分布し,水を体内へ回収し,堅い粒状の固形糞を排泄していることを示した。この機構によって幼虫は常に水分豊富な血液を維持し,液体摂取性昆虫(ヨコバイや蚊)と比べて,不測の絶食時や餌の不足下でも体内にはみずみずしさを維持することができることを示した。
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