研究課題/領域番号 |
20380053
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研究機関 | 富山県立大学 |
研究代表者 |
浅野 泰久 富山県立大学, 工学部, 教授 (00222589)
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研究分担者 |
米田 英伸 富山県立大学, 工学部, 講師 (50285160)
冨宿 賢一 富山県立大学, 工学部, 助教 (70392090)
由里本 博也 京都大学, 農学研究科, 准教授 (00283648)
山根 隆 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (80030055)
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キーワード | 酵素 / 応用微生物 / 植物 / 遺伝子 / 有機工業化学 |
研究概要 |
1.植物酵素HNLの開発と光学活性シアノヒドリンの合成に関する研究:多種類のHNLのライブラリーを構築する目的で、数種類のHNL遺伝子の大腸菌や酵母での発現を検討した。Prunus mume由来(R)-HNLおよびBaliospermum montanum由来(S)-HNL遺伝子のcDNAクローニングを行った。Arabidopsis thaliana由来(R)-HNLのcDNAライブラリーから遺伝子をクローニングした。Prunus dulcis由来(R)-HNL、Manihot esculenta、Hevea brasiliensisの(S)-HNL遺伝子を合成した。 2. P. dulcis由来(R)-HNL遺伝子のメタノール酵母での発現に成功した。 3. Eriobotrya japonicaおよびPassiflora edulisのHNLの酵素化学的諸性質を明らかにし、有機溶媒と水の二相系での合成反応を行った。大腸菌で可溶性発現するB. montanum由来(S)-HNLの精製、酵素化学的諸性質の解明を行った。 4.可溶性HNLの発現メカニズムの解明: M. esculenta HNL遺伝子の大腸菌における発現条件を検討した。封入体がほぼ可溶性になるHis103Leuや、3箇所のLys残基のPro変異酵素を精製した。名大工の山根隆教授らと共に変異型酵素の結晶化に成功し、構造解析を開始した。 5.アミノ酸アミドやアミノニトリルのダイミックな光学分割:山根隆教授らと共にACLラセマーゼの構造の解明に成功した。基質特異性を左右する部位に特化して集中的に変異を行い、アミノ酸アミドに対する反応速度が向上した変異酵素を得た。
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