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2008 年度 実績報告書

阻害剤分子プローブの創製に基づくミトコンドリア複合体ーIの膜ドメイン機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20380068
研究機関京都大学

研究代表者

三芳 秀人  京都大学, 農学研究科, 教授 (20190829)

キーワードミトコンドリア / 複合体-I / アセトゲニン / 光親和性標識 / ND1サブユニット / 呼吸鎖酵素 / ペプチド化学 / 生体エネルギー
研究概要

これまでの光親和性標識実験から、光反応性の天然型アセトゲニン誘導体([125I]TDA)が、ウシ心筋ミトコンドリア複合体-Iの膜ドメインに存在するND1サブユニットに特異的に結合することがわかっている。そこで今年度は、[125I]TDAで架橋したND1サブユニットのタンパク質化学的解析を実施し、[125I]TDAの結合部位をアミノ酸残基レベルで明らかにしようとしてきた。
現在までに得られている実験成果を次に記述する。
1) [125I]TDAで架橋されたND1サブユニットをSDS-PAGEに供して粗精製し、エンドプロテアーゼAsp-Nあるいはリシルエンドペプチダーゼ(Lys-C)による限定ペプチド消化の最適条件を検討した。その結果、いずれの場合も界面活性剤SDSを含んでいないとタンパクの沈殿が生じてしまう結果になり、可溶化するためにSDSを0.1%程度含んでいることが重要であることがわかった。
2) 最適な条件下でND1サブユニットの限定分解を行い、ペプチド断片をTricine-SDS-PAGEで電気泳動した後、ゲルのオートラジオグラフィーから消化されたペプチド断片のおおまかな分子量を調べることによって、ペプチドマッピングを行った。その結果、Peptide Cutterで予想された消化パターンとの比較から、[125I]TDAで架橋されるアミノ酸は、Tyr127とPhe198の領域に存在することを明らかにした。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Characterization of the inhibitor binding site in maitochondrial NADH-ubiauinone oxidoreductase by2009

    • 著者名/発表者名
      Masatoshi Murai, Koji Sekiguchi, Takaaki Nishioka, Hideto Miyoshi
    • 雑誌名

      Biochemistry 48

      ページ: 688-698

    • 査読あり
  • [備考]

    • URL

      http://www.biofunc-chem.kais.kyoto-u.ac.jp/

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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