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2008 年度 実績報告書

ブナ集団における適応的遺伝子の探索と生態的意義

研究課題

研究課題/領域番号 20380089
研究機関名古屋大学

研究代表者

戸丸 信弘  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (50241774)

研究分担者 中川 弥智子  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 准教授 (70447837)
キーワードブナ / 適応 / EST / マイクロサテライト / 一塩基多型 / SSR / 自然淘汰 / SNP
研究概要

本研究は、樹木の適応的な遺伝変異を明らかにするため、ブナを研究材料として適応的遺伝子の探索を試み、それら候補遺伝子の地理的変異を調べて、その生態的意義を明らかにすること、および得られた結果をもとに、ブナ集団の地域特有の遺伝資源保全やブナ林の保全管理のあり方を考察することを目的としている。本年度は、ブナのEST (expressed sequence tag:発現配列タグ)をベースとしたSSR (simple sequence repeat; microsatellite)マーカーとSNP (single nucleotide polymorphism;一塩基多型)マーカーの開発を行い、開発したマーカーを用いて、太平洋側のブナ集団の解析を行った。
1. ESTベースマーカーの開発
ブナ・ミズナラ・スダジイの内樹皮に由来するESTライブラリーを用いて、19個の異なるESTから22個のEST-SNPを開発した。ブナ16個体を用いて多型性を調べたところ、ヘテロ接合度は0.06〜0.48であった。次に、ブナの内樹皮に由来するESTライブラリーを用いて、3,317個の異なるESTから87個のEST-SSRを開発し、ブナ16個体を用いた多型性調査の結果、遺伝子座あたり対立遺伝子数は2〜21、ヘテロ接合度は0.06〜0.97であった。
2. 適応的候補遺伝子検出のための集団解析
太平洋側のブナ4集団を対象としてEST-SNP座を用いて集団解析を行い予備的なデータを得た。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Development of EST-SSR markers from an inner bark cDNA library of Fagus crenata (Fagaceae)2009

    • 著者名/発表者名
      Ueno, S.
    • 雑誌名

      Conservation Genetics (in press)

    • 査読あり
  • [学会発表] 太平洋型ブナ集団におけるEST-SNPによる集団遺伝学的解析2009

    • 著者名/発表者名
      安部晃生
    • 学会等名
      第120回日本森林学会大会
    • 発表場所
      京都大学
    • 年月日
      2009-03-26

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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