研究課題/領域番号 |
20380096
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研究機関 | 独立行政法人森林総合研究所 |
研究代表者 |
伊原 徳子 独立行政法人森林総合研究所, 森林遺伝研究領域, 主任研究員 (40353594)
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研究分担者 |
岩田 洋佳 東京大学, 農学生命科学研究科, 准教授 (00355489)
坪村 美代子 独立行政法人森林総合研究所, 林木育種センター, 研究員 (70415040)
渡辺 敦史 独立行政法人森林総合研究所, 林木育種センター, 室長 (10360471)
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研究期間 (年度) |
2008-04-08 – 2013-03-31
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キーワード | スギ雄花 / QTL / アソシーエーション解析 / 花成 |
研究概要 |
前年度までに明らかになったスギの雄花着生量に関わる量的遺伝子座(QTL)の原因遺伝子を特定するために、花成関連遺伝子等の着花量との関連が示唆されている遺伝子について新たにDNAマーカーを開発して連鎖地図上に位置づけ、本研究で検出された量的遺伝子座(QTL)との対応を調べた。その結果、QTL領域内に花成遺伝子LEAFYを含む2遺伝子が位置づけられた。また、別の花成関連遺伝子2つで用いた交配家系における遺伝子型と雄花量との関連が検出された。しかし、主要な効果をもつ第5連鎖群のQTL領域内に位置づけられる遺伝子はなかった。 交配家系で雄花量との関連が検出されたDNAマーカー6つについて、関東精英樹150個体の遺伝子型を調べ、2009年に調査したジベレリン処理下での雄花量との関連を解析した。第5連鎖群のQTL領域にある遺伝子上の一塩基多型(SNP)について遺伝子型と雄花量との関連が示唆された(クラスカルウォーリス検定、p=0.01)。また、過去の雄花着生量データを用いた解析(1991年から1994年、107個体~132個体)でも、同じSNPまたは近傍のSNPで雄花着生量との関連が検出できた。したがって、第5連鎖群上のQTLは、スギの雄花着生量の制御に関わる主要な遺伝子の1つである可能性が高まった。スギゲノムの遺伝子領域では、連鎖不平衡(集団においてSNPなどの多型間の組合せにランダムでない相関がみられること。)が維持される物理的な距離(塩基数)は小さいことが示されており、関東精英樹の雄花着生量との関連を示すSNPをもつ遺伝子の近傍に主要な効果を持つQTLの原因遺伝子があると推測できる。このため、該当するSNPを持つ遺伝子を含むゲノムDNAクローン(BACクローン、1つずつがおおよそ130kbに分断化されたスギゲノムを含む)を単離した。
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現在までの達成度 (区分) |
理由
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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