研究課題
基盤研究(B)
木質からのバイオエタノールと化成品の製造の第一段階は、いずれも木質多糖成分の糖化(多糖分解によるグルコースなどの生産)であるが、リグニンが多糖を被覆していること、及び木質成分が全体として強固な集合構造を形成していることなど、木質成分の構造上の問題に起因して糖化が著しく阻害されている。すなわち、糖化以降の段階の技術革新に加え、原料改質が重要な標的となっており、長年に亘り木質科学分野で培われてきた木質細胞壁に関する知見の活用が希求されている。そこで、本研究ではバイオエタノール製造に適する木質の作出を目的として、木質形成代謝の統御ネットワーク機構解明に基づいて、木質細胞壁成分の量、構造、及び全体の存在状態を制御することにより、高効率糖化を可能とする木質バイオマスの作出を図る。
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Plant Biotechnology 28
ページ: 1-8
Phytochemistry Reviews 9
ページ: 1-17
http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/W/LMSFPM/