研究課題/領域番号 |
20380105
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
木質科学
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研究機関 | 独立行政法人森林総合研究所 |
研究代表者 |
桃原 郁夫 独立行政法人森林総合研究所, 木材改質研究領域, チーム長 (60222345)
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研究分担者 |
太田 祐子 独立行政法人森林総合研究所, 男女共同参画室, 室長 (60343802)
西村 健 独立行政法人森林総合研究所, 木材改質研究領域, 主任研究員 (10353799)
高畑 義啓 独立行政法人森林総合研究所, 九州支所, 主任研究員 (60353752)
山口 岳広 独立行政法人森林総合研究所, 北海道支所, チーム長 (00353897)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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キーワード | 空中浮遊菌 / 腐朽 / 腐朽リスク / エアサンプラー / 住宅 / 外断熱 / 含水率 |
研究概要 |
所定体積内に含まれる空中浮遊菌が引き起こす腐朽リスクを、エアサンプラーを用いて解析した。空中浮遊菌は、含水率約100%に調整したスギ円盤をエアサンプラーにセットし、1, 000リットルの空気に曝露して捕集した。その後スギ円盤を26℃の湿った容器内に16-20週間放置することで、捕集された空中浮遊菌を発芽・成長させた。この培養前後のスギ円盤の質量変化の値と、スギ円盤の性状、サンプリング時の状況、サンプリング地の違いなどのファクターとの関係を解析したところ、スギ円盤の含水率、心材率やサンプリング時の天候がスギ円盤の質量減少率の大小(腐朽リスク)に影響を与えることが明らかとなった。スギ円盤上に生育していた菌糸から抽出したDNAの遺伝子配列から菌種や分類群を検索した結果、つくばでは、空気中に浮遊しているP. sordidaの近縁種が腐朽リスクを高める上で重要な役割を果たしていることが明らかになった。また、札幌における腐朽リスクがつくばの腐朽リスクと差が無いことを明らにした。本研究の結果、外断熱の住宅などで断熱層内部に木材腐朽菌の胞子が付着した場合、北海道であっても本州と同等の腐朽リスクが発生することを示唆した。
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