研究概要 |
魚類卵から単離したラムノース結合特異性レクチン(RBL)の機能性に係る分子機構を解析した。RBLは,糖脂質やリポ多糖を介して細菌や微胞子虫に結合し,生体防御に働くことを示した。シロサケRBLであるCSL1~3の精密構造を新規クロマト技術とX線結晶解析により明らかにした。CSLは,魚類マクロファージにおける貪食作用や,炎症性サイトカインと活性酸素の産生を促進するとともに,緑膿菌の感染阻止やヒト結腸ガン細胞のアポトーシスを誘導した。これらの機能性を応用するためにCSL組換え体の発現系を構築した。
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