研究課題/領域番号 |
20380121
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研究機関 | 東京海洋大学 |
研究代表者 |
木村 凡 東京海洋大学, 海洋科学部, 教授 (50262340)
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研究分担者 |
高橋 肇 東京海洋大学, 海洋科学部, 助教 (40413116)
久田 孝 東京海洋大学, 海洋科学部, 准教授 (00290081)
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キーワード | Listeria monocytogenes / 食中毒 / 病原性 / 水産食品 / ネギトロ |
研究概要 |
(1)遺伝子マーカーの精査 病原遺伝子以外の遺伝子のなかから重篤な食中毒を引きおこした欧米の臨床株(米国コーネル大学M.Widman教授からすでに30株入手済み)とわが国の食品分離株を区別する遺伝子マーカーが存在するか否かを、種々の分子タイピング手法(MLST, tandem repeat解析等)を用いて解析を行った。 (2)細胞培養実験 ヒト結腸癌由来細胞への感染力試験を行い、ヒト結腸癌由来細胞への感染力については、細胞侵入性(細胞培養への菌接種→抗生物質ゲンタマイシン処理→細胞内へ侵入したL.monocytogenes菌数の測定)や細胞間伝播性(細胞のプラークアッセイ)を明らかとした。 (3)食品での増殖試験 本菌の食品中での制御法(保存料、日持ち向上剤等の組み合わせ)の開発にも着手し、現在、日本の市販食品で最もよく用いられている保存料、日持ち向上剤の組み合わせにより、非加熱喫食水産食品でのL.monocytogenes増殖制御法を検討した。ネギトロにおいていくつかの日持ち向上剤が効果的であることを明らかとした。
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