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2009 年度 実績報告書

雌性生殖細胞標識魚を用いた性分化影響因子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 20380122
研究機関京都大学

研究代表者

木下 政人  京都大学, 農学研究科, 助教 (60263125)

研究分担者 小林 徹  近畿大学, 農学部, 准教授 (00298944)
キーワード遺伝子導入 / 生殖細胞 / 42Sp50 / vasa / GFP / RFP / 生決定
研究概要

【目的】vasa, 42Sp50は生殖細胞に特異的に発現する遺伝子として、CYP19aは生殖腺に発現しエストロゲン合成に関わる遺伝子として、これまでに多くの生物種でクローニングされている。また、42Sp50、CYP19aは、性分化初期に強く発現される事から、性分化マーカー遺伝子として用いる事ができる。一方、ホンモロコの性の決定は環境因子により左右される事が知られているが、この因子が作用する性分化時期は明らかではない。そこで、平成21年度は、性分化次期特定の指標に用いる、上記3遺伝子をクローニングを行い、また、成魚での発現様式を解析した。
【方法】ホンモロコ各組織および各発生段階より、セパゾールを用いて全RNAを抽出した。卵巣由来のRNAより作成したcDNAおよび、既報の他魚種間で保存性の高い領域をもとに作製したプライマーを用いてRT-PCRにより、cDNA断片を得た。これを元に特異的プライマーを作成し、RACE法によりcDNA全長を決定した。各特異的プライマーを用いたRT-PCRにより遺伝子発現の解析を行った。
【結果】ホンモロコvasa、42Sp50、CYP19aは既報のそれらと高い類似性を示し、中でもコイ科魚類とはコード領域において、それぞれ、コイと約66%、ゼブラフィッシュと約90%、コイと約87%と、特に高い類似性を示した。成魚において、vasa、42Sp50、CYP19aは、他魚種での既報の結果と同様、卵巣と精巣、卵巣、卵巣と一部の組織にそれぞれ発現が見られた。この様にこれらの遺伝子は生殖巣で特異的に発現していることが確認された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ホンモロコ vasa, 42Sp50, CYP19a遺伝子クローニングと発現解析2009

    • 著者名/発表者名
      上山直城・芦田裕史・小林徹・村井直正・木下政人
    • 学会等名
      平成21年度 日本水産学会 秋季大会
    • 発表場所
      いわて県民情報交流センター・アイーナ
    • 年月日
      2009-10-02

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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