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2008 年度 実績報告書

環境に優しく安価で力学的に安定したため池コア用土ブレンド技術の確立と検証

研究課題

研究課題/領域番号 20380135
研究機関神戸大学

研究代表者

内田 一徳  神戸大学, 農学研究科, 教授 (80111946)

キーワードため池 / ブレンド材料 / コア用土 / フライアッシュ / 底泥土 / 溶出成分 / 混合ミキサー
研究概要

1)兵庫土地改良連合会の協力を得て,三木市のため池を選定し,池敷底泥土や堤体盛土材の採取時期を検討した。
2)締固めモールドから抜き出した供試体をそのまま試験できるように,現有の中空ねじり試験装置を改良した。
3)試作経験を基にして,ミキサーのブレード形状を工夫し,ブレード先端の多くの孔から空気や水を噴出させることによって,均質混合と最適水分量の調節可能なミキサーを試作した。
4)三木市のため池から池敷底泥土および堤体盛土材を採取し,フライアッシュと砕石粉,まさ土などを確保した。
5)各ブレンド材料の鉱物成分や物理特性,粒度分布を分析した。
6)試作したミキサーを用いて,池敷底泥土および堤体盛土材の賦存量をもとに,なだらかで幅広い粒度分布曲線が得られるように,フライアッシュと砕石粉,まさ土などのブレンド材料割合を変えて混合した。
7)一軸圧縮強度や含水比などから,ブレンド材料の最適混合割合を検討した。
8)改良した中空ねじり試験装置や三軸透水試験装置を用いて,力学特性や透水特性を定量的に検討した。この結果,最適ブレンドコア用土は十分な透水性と力学的強度を有することが判明した
9)フライアッシュの水辺利用時に問題となる溶出成分(ホウ素・フッ素・ヒ素・セレン)について,原子吸光法などの精密機器による定量分析を行った。
10)パックテストによる各種ブレンド材料の溶出成分の簡易分析を行い,精密機器分析との相関性を検討した。この結果,ややばらつきはあるものの,かなりの相関性があることがわかった。
11)溶出成分分析の結果,セメントと石灰の混合により,上記成分の溶出を環境基準以下に抑制できることがわかった。セメントと石灰は高含水比の池敷底泥土の含水比低下にも有効であり,ブレンド材として好都合である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Lateral Loading Tests for Buried Bend with Light-Weight Thrust Restraint in Liquefaction2008

    • 著者名/発表者名
      Kawabata, T., Sawada, Y., lzumi, A., Kashiwagi, A., Uchida, K. Mohri, Y., Ariyoshi, M.
    • 学会等名
      Proceedings of 18th International Offshore and Polar Engineering Conference, ISOPE2008
    • 発表場所
      Vancouver, Canada
    • 年月日
      2008-07-08
  • [学会発表] The Effect of Liquefied stabilized Soil with Geosynthetics against Thrust Force of Buried Bend2008

    • 著者名/発表者名
      Kawabata, T., Sawada, Y. Kashiwagi, A., Izumi, A., Uchida, K., Mohri, Y.
    • 学会等名
      Proceedings of 18th International Offshore and Polar Engineering Conference, ISOPE2008
    • 発表場所
      Vancouver, Canada
    • 年月日
      2008-07-08

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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