研究課題/領域番号 |
20380143
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐竹 隆顯 筑波大学, 大学院・生命環境科学研究科, 教授 (00170712)
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研究分担者 |
椎名 毅 京都大学, 医学研究科, 教授 (40192603)
門間 正彦 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (10274987)
阪田 治 山梨大学, 医学工学総合研究部, 准教授 (30391197)
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キーワード | 感性情報学 / 医療・福祉 / 食品 / 情報工学 / 脳・神経 |
研究概要 |
本研究課題では、感性情報工学・医用生体工学・食品工学の融合による、従来類のない新規の食品品質評価法の開発を目的としている。具体的には、以下の5階層からなる研究を相互に密接に関連させて実施することで、実用レベルの成果を得ることを目標としており、本年度は2年目に引き続いて、生体信号計測実験とそのデータ解析、および新型腸音記録・解析装置の開発を行った。(1)については、無意識下の食嗜好を調べるための、食品写真の提示を刺激とする視覚誘発電位計測実験を行い、取得した脳波データの分析を行った。(3)については、様々な摂食条件下における腸音計測実験を行い、特に本研究において重要な基本状態である絶食時腸音発生について詳細な調査を行った。加えて、瞬間的な腸の消化活動活性度を定量評価するための超音波断層動画像解析法の開発を行い、消化物の移動動画から腸の蠕動運動を定量分析する手法を考案した。(2)および(4)については、長時間腸音解析と唾液アミラーゼ量分析技術を併用し、ストレスと腸音発生との関連性について調査を行い、国際会議にて発表した。さらに、民間企業と共同で腸音記録解析装置の実用化に着手し、プロトタイプを完成させた。 (1)食嗜好に由来する感性を脳波により定量化する技術の研究開発を行う。(2)食嗜好に由来する自律神経系活動の変動を生理指標により定量化するための要素技術の研究を行った。(3)食品の種類・性質の違いに起因する消化器官の活動状態を腹部超音波動画像・腸音により定量化するための要素技術の研究を行った。(4)開発された生体信号解析技術群の因果関係を解明を試みた。
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