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2008 年度 実績報告書

可搬型複合ライダーの開発と植物計測への応用

研究課題

研究課題/領域番号 20380144
研究機関東京大学

研究代表者

大政 謙次  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (70109908)

研究分担者 清水 庸  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教 (00323486)
キーワード可搬型レンジライダ / LAD / LAI / ケヤキ群落
研究概要

ケヤキ群落を対象として、可搬型レンジライダーによる計測と層別刈り取りによる調査を行った。その際、葉面積密度分布が異なるケヤキ群落内に区画を選定し、対象とする区画に生育する樹木群落をレンジライダーにより多方向から計測した。また、これと平行して、区画内の地面に1x1mのグリッドを描き、グリッド毎に、高さ方向のLADを層別刈り取りによって求めた。層別刈り取りは葉だけを対象とし、幹や枝は次年度も正常に葉をつけるように正常な状態で残存させた。そして、葉を除去した後の幹や枝をレンジライダーにより計測し、木部の3次元点群データを得た。
データ解析については、モデル樹木を対象として開発したボクセルベースの解析法を改良した。レンジライダーにより複数の方向から得られた点群データは、座標がそれぞれのライダーの位置を原点とした座標系である。このため、個々の位置から得られた点群データの座標系を一致させる処理を行い、統一座標系で解析する手法について検討した。具体的には、葉を取り除いた後の計測データを用いて、幹や枝などの木部器官の3次元モデルを作成するとともに、正常な状態で計測された点群データから木部器官のデータを取り除くことにより、葉群データを算出する手法を開発した。さらに、上記で得られた葉群データから、LAD分布やLAIなどを推定する手法.について検討した。
植物体からの反射あるいは蛍光を計測するための可搬型反射・蛍光ライダー開発の一環として、既存の装置を改良して、2波長レンジライダーを開発した。また、植物色素の計測のための波長検討のための基礎実験を行った。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Estimating vertical plant area density profile and growth parameters of a wheat canopy at different growth stages using three-dimensional Portable lidar imaging.2009

    • 著者名/発表者名
      F. Hosoi and K. Omasa.
    • 雑誌名

      ISPRS J. Photogrammetry and Remote Sensing 64

      ページ: 151-158

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 航空機及び可搬型スキャニングライダーを用いたケヤキ群落の葉面積密度分布の推定2009

    • 著者名/発表者名
      中井洋平・大政謙次他
    • 雑誌名

      生態工学 21

      ページ: 9-14

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Three-dimensional chlorophyll fluorescence imaging for detecting effects of a herbicide in leaves2008

    • 著者名/発表者名
      A. Eguchi, K. Omasa, et al.
    • 雑誌名

      Photosynthesis-Energy from the Sun

      ページ: 577-580

    • 査読あり
  • [学会発表] 3D lidar remote sensing for assessing Plant structure, biomass and functioning2008

    • 著者名/発表者名
      K. Omasa
    • 学会等名
      Workshop on Mountain Environmental and Sustainability in the Upper Yangtze Rever Resion
    • 発表場所
      Chengdo
    • 年月日
      20080900
  • [学会発表] Functional remote sensing and environmental researches2008

    • 著者名/発表者名
      K. Omasa
    • 学会等名
      Symposium on Environmental Sciences in the 21st Century
    • 発表場所
      Shinzhen
    • 年月日
      20080900
  • [学会発表] 農業・環境分野における機能リモートセンシング2008

    • 著者名/発表者名
      大政謙次
    • 学会等名
      第1回アグリバイオインフォマティクス研究会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20080700
  • [図書] 農業・環境分野における高分解能・機能リモートセンシングの利用農業農村工学分野における情報化2008

    • 著者名/発表者名
      大政謙次
    • 総ページ数
      105-114
    • 出版者
      ARIC

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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