研究概要 |
下記の3課題につき,3名の分担者および3名の連携研究者である小島陽一郎(独立行政法人草地:研究所,小平正和(農工大・産学連携研究員),張ルル(博士1年)による推進チームを構成しブランド農産物の生産販売力強化に関する実績を上げた。 ○農法の記録と解析(澁澤,南石,荻原,小平) 農作業記録システムによる農場管理リスク解析(南石),ほ場マッピング技術による6成分の土壌マップ作成(小平),農家の判断プロセスを模倣した農業AIシステムと知農ロボット構想の提案(澁澤),東京農工大学に設置する都市型植物工場によるブルーベリー栽培管理の記録による農業知財解析を可能にする植物工場概念の提案(荻原・澁澤)を行った。知農ロボット構想はH23年度の科研費基盤Aに採択されてた。 ○情報付き農産物の流通(澁澤・千葉) 環境記憶素材による農産物流通プロセスの記録技術の開発(千葉),栽培履歴情報付き農産物を用いた加工業務用青果物の新流通スキームの提案(澁澤),食品機能性成分の生産・流通・消費システムを一環体系としてとりまとめたアグロメディカルフーズの提案を行った。 ○ブランド農産物社会実験(澁澤,小島,小平,張) 本庄PF研究会が生産出荷するブランド野菜の「本庄のトキメキ野菜」につき,販売が伸びている本庄ベルク店,意見不一致のため中断した浦和パルコ大丸店,新たにはじめたライフ浦和店での販売実験に取り組んだ。生産者と仲買・卸および小売の役割や利害関係の定性的解析を進めた。定量的解析には,その裏付けを入手するのが困難であった。
|