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2009 年度 実績報告書

次世代型ウシ飼養システムの創造:初期成長期の代謝インプリンティング機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20380150
研究機関九州大学

研究代表者

後藤 貴文  九州大学, 大学院・農学研究院, 准教授 (70294907)

キーワードウシ / 飼養 / 代謝インプリンティング
研究概要

平成21年度は草資源で良質かつ安全な牛肉を生産するシステム構築のためのウシの体質形成プログラとその後の粗飼料による肥育時の検討を行った。給与飼料についてまず、初期成長期を代用乳(インプリンティングに使用するミルクは全酪連への特注によるタンパク質と脂肪分、エネルギーをそれぞれ強化したミルクを使用予定)し濃厚飼料を用いた穀類多給区と代用乳(通常市販ミルク)と粗飼料を用いた粗飼料多給区の2群に分け、10カ月齢以降は、乾草飽食と放牧肥育の組み合わせによる粗飼料で肥育した。これらの飼養環境における初期成長期の栄養の影響を解析した。ニードルバイオプシーおよびショットバイオプシーにより微量筋サンプルをロース芯(胸最長筋)より採取し、体質制御における肉質関連の候補遺伝子群の発現を調査し、特に10カ月齢時には、脂肪形成因子群で初期成長期の栄養処理の影響が出ることが明らかとなった。しかし、粗飼料肥育期に入るとそれら遺伝子群の発現は減少することがあきらとなった。また、和牛の体質制御におけるDNAチップを用いたゲノムワイドな遺伝子の網羅的発現解析による代謝インプリンティング機構関連因子の探索も行い、いくつの代謝に影響を与えるpathwayが見つかっている。これらを全ポイントで行う予定で、随時データがでているが、情報量が膨大で、解析には時間が要している。また、DNAメチル化の網羅的解析について、チップを一部のサンプルを用いて行った。これらの解析によって初期成長期の和牛の代謝インプリンティングによる体質制御機構に関連した遺伝子のプロファイル、単離、それらの相互作用、発現動態が明らかになりつつある。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] 初期成長期の代謝生理的インプリンティング効果の解明:牛肉生産に関与した因子群の粗飼料肥育終了時の動態解析2010

    • 著者名/発表者名
      後藤貴文, ら
    • 学会等名
      第112回日本畜産学会
    • 発表場所
      東京都(明治大学)
    • 年月日
      2010-03-29
  • [学会発表] 初期成長期の代謝生理的インプリンティング効果の解明:黒毛和種?への強化哺乳が粗飼料肥育牛の枝肉成績に及ぼす影響2010

    • 著者名/発表者名
      齋藤邦彦、後藤貴文, ら
    • 学会等名
      第112回日本畜産学会
    • 発表場所
      東京都(明治大学)
    • 年月日
      2010-03-29
  • [学会発表] 哺乳期に摂取する代用乳の量および質の差異が黒毛和種雄子牛の生理形態に与える影響2009

    • 著者名/発表者名
      松田謙一郎、後藤貴文, ら
    • 学会等名
      第111回日本畜産学会
    • 発表場所
      沖縄県(琉球大学)
    • 年月日
      2009-09-29
  • [学会発表] 初期成長期の代謝生理的インプリンティング効果の解明:牛肉生産に関与した因子群の動態解析2009

    • 著者名/発表者名
      後藤貴文, ら
    • 学会等名
      第111回日本畜産学会
    • 発表場所
      沖縄県(琉球大学)
    • 年月日
      2009-09-29
  • [学会発表] 初期成長期の代謝生理的インプリンティング効果の解明:黒毛和種子牛への強化哺乳が粗飼料肥育期の発育に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      齋藤邦彦、後藤貴文, ら
    • 学会等名
      第111回日本畜産学会
    • 発表場所
      沖縄県(琉球大学)
    • 年月日
      2009-09-29
  • [学会発表] 初期成長期の代謝生理的インプリンティング効果の解明:第一胃内性状および細菌叢に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      小池聡、後藤貴文, ら
    • 学会等名
      第111回日本畜産学会
    • 発表場所
      沖縄県(琉球大学)
    • 年月日
      2009-09-29

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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