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2008 年度 実績報告書

ウマヘルペスウイルス1型レセプターの機能解析とそれを基盤とした感染予防法の検討

研究課題

研究課題/領域番号 20380165
研究機関北海道大学

研究代表者

木村 享史  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 准教授 (90261338)

研究分担者 澤 洋文  北海道大学, 人獣共通感染症リサーチセンター, 教授 (30292006)
キーワードヘルペスウイルス / ウマ / レセプター
研究概要

ウマ脳血管内皮細胞よりクローニングしたEHV-1レセプター(以下EHVRと略す)の機能を解析する目的で、平成20年度は以下の実験を行った。
ウマ皮膚線維芽細胞由来細胞株E.DermよりRT-PCR法を用いてEHVRのホモログ分子を2種類クローニングし、レセプターとして機能しないホモログの細胞外ドメインと、EHVRの細胞外ドメインとの置換変異体を作製した。これらをEHV-1非感受性細胞NIH3T3で一過性に発現させ、EHV-1に対する感受性を比較検討したところ、EHVRに存在する3個の細胞外ドメインのうち、アミノ末端より2番目のドメインがレセプター機能に重要な役割を果たすことが明らかになった。
アルファヘルペスウイルスではエンベロープ蛋白gDが細胞への吸着・侵入に関与すると考えられている。EHV-1のgD遺伝子をクローニングし、昆虫細胞発現系を用いて膜貫通領域を欠いた分泌型可溶性蛋白を作製した。EHVRを安定発現させたNIH3T3細胞を調製し、可溶性組換えgDで細胞を前処理した後にウイルスを感染させたところ、感染阻害効果は認められず、gD以外のエンベロープ蛋白がEHVRのリガンドとなる可能性が示唆された。
in vivoにおける病原性への関与を検討する目的で、ウマ体内におけるEHVR遺伝子発現組織の検索を行った。Northern hybridizationでは、検索したすべての臓器においてEHVRのシグナルが検出された。脳、肺をin situ hybridizationにより解析した結果、脳血管内皮細胞と細気管支上皮細胞にEHVRのシグナルが検出された。現在、EHVR遺伝子導入マウスの作製に適したプロモーター、エンハンサーの検討を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Pharmacological cdk inhibitor R-Roscovitine suppresses JC virus proliferation.2008

    • 著者名/発表者名
      Orba Y., et.al.
    • 雑誌名

      Virology 370

      ページ: 173-183

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本脳炎ウイルス感染ラットの中枢神経系におけるウイルス持続感染2008

    • 著者名/発表者名
      木村享史ら
    • 学会等名
      第12回日本神経ウイルス研究会学術集会
    • 発表場所
      屋久島環境文化村センター
    • 年月日
      2008-07-18

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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