研究課題
基盤研究(B)
我々はすでに、2種類のプリオン遺伝子欠損マウス(I型、Zur Iマウス、II型Riknマウス)の骨髄細胞を用いてマクロファージの株化に成功し、数クローンを維持した。したがって株化されたマクロファージ細胞を用いて、マクロファージの機能を検索するとともに、病原体の増殖能を検討した。Iwamaru,Y.:Journal of Virology 81:1524-1527,2007の論文によると、Rikn型プリオン遺伝子欠損マウス由来ミクログリア株にChandler株や様々なスクレイピー株を感染させても何ら病原体の増殖が見られないという。ハムスターPrP遺伝子をプリオン遺伝子欠損マクロファージに導入して、再導入細胞株を得る。この細胞に263Kプリオン病原体を感染させ、プリオン増殖のシグナルが得られるかを検討する。陽性対照としては263K株を接種したハムスター脳乳剤を用いた。病原体増殖のシグナルが、ウエスタンブロッティングにより見られたものにおいて、細胞乳剤のハムスター脳内接種を行った。この際、培養細胞で12回継代したものを用いた。さらに、通常のハムスター継代263K株との差異を観察した。その結果一部の動物において発症が見られた。
すべて 2011 2010 2009 2008 その他
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Int.J.Mol.Med. 26
ページ: 845-851
ページ: 527-532
Neurosci.Lett. 469
ページ: 39-43
Protein Pept.Lett. 16
ページ: 239-244
Biochem.Biophys.Res.Commun. 365
ページ: 164-169
Neurosci.Lett. 466
ページ: 11-15
Biochem.Biophys.Res.Commun. 377
ページ: 1047-1050
http://www.frc.a.u-tokyo.ac.jp/list/list_bse.html