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2008 年度 実績報告書

イヌのアトピー性皮膚炎に対するイヌキメラ抗IgE抗体を用いた新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20380172
研究機関岐阜大学

研究代表者

前田 貞俊  岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (50377694)

研究分担者 水野 拓也  山口大学, 農学部, 准教授 (90398826)
キーワードアトピー性皮膚炎 / 動物モデル / イヌ / IgE
研究概要

平成20年度に得られた研究成果は以下の通りである。
1. マウス由来抗イヌIgE抗体の作製:イヌIgE CH3領域のリコンビナント蛋白を免疫原としてモノクローナル抗体を作製したところ、それぞれ反応性の異なる抗イヌIgEモノクローナル抗体を10クローン得ることができた。これらすべての抗体はイヌIgE産生ハイブリドーマから得られたIgEに対して交差性を示した。
2. 作製した抗イヌIgE抗体のエピトープマッピング:イヌIgE CH3領域を網羅する、それぞれ15残基からなるオーバーラッピングペプチドを合成し、作製した抗イヌIgEモノクローナル抗体のエピトープを決定した。その結果、CH3領域のうちIgE受容体との結合に重要と考えられている領域をエピトープとするモノクローナル抗体が3クローン含まれていることが明らかとなった。
3. カセットベクターの作製:正常イヌ由来脾臓cDNAライブラリーより、PCRによってIgGの重鎖および軽鎖の定常領域をクローニングし、それぞれをIRES(Internal Ribosome Entry Site)により二つの遺伝子を同時に同程度発現できる哺乳類発現ベクターpCAGS-neo-IRESに組み込み、イヌキメラ抗体発現用カセットベクターを作製した。
4. 抗体スクリーニング系の確立:作製した抗体のIgE結合阻止能評価のためのスクリーニング系の確立をイヌ肥満細胞腫由来の株化細胞を用いて試みたが、未だ確立に至っていない。次年度は由来の異なる株化細胞を用いて評価系を確立する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Molecular cloning of canine protease-activated receptor-2 and its expression in normal dog tissues and atopic skin lesion2009

    • 著者名/発表者名
      Sadatoshi MAEDA (Shingo MAEDA)
    • 雑誌名

      Journal of Veterinary Medical Science 71(In press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Phenotypic analysis for a cell line of canine epidermal keratinocytes2008

    • 著者名/発表者名
      Sadatoshi MAEDA (Sanae SHIBATA)
    • 雑誌名

      Journal of Veterinary Medical Science 70

      ページ: 853-855

    • 査読あり
  • [学会発表] アトピー性皮膚炎の免疫病態におけるケラチノサイトの役割2008

    • 著者名/発表者名
      前田貞俊
    • 学会等名
      第6回動物サイトカイン研究会学術集会
    • 発表場所
      宮崎大学
    • 年月日
      2008-09-26

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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