研究概要 |
平成24年度の研究実施計画に従って研究を行った。耐塩性の高いイネ科植物ヤン草についても、オオムギと同様の結果を得た。但し、遺伝子の発現は恒常的であり、オオムギの塩誘導性とは異なった。オオムギにおいて、グリシンベタイン合成経路の酵素CMOとBADHの組織局在性を調べた研究は論文となった(Tissue supecificity of the Glycine Betaine Biosynthetic Enzymes in Barley Leaves, Plant Prod. Sci. 16,117-112(2013))。グリシンベタイン合成の律速酵素CMOは古い葉に多いと考えた時期もあったが、今回新しい葉にCMOもBADHも存在するという結果に至った。この結果は浸透圧調節において大切な役割をするふたつの酵素の局在場所が一致したことを示す。
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