研究課題
基盤研究(B)
メチルグリオキサール(MG)は解糖系から生成する普遍的な代謝物である。出芽酵母Saccharomyces cerevisiaeをMGで処理すると、細胞内でホスファチジルイノシトール(3,5)ビスリン酸レベルが上昇することを見いだした。さらに、MG処理によりアクチンパッチの脱極性化とともに、核分配が阻害され、細胞分裂が停止することを見いだした。MGによる核分裂阻害は、Pkc1の構成的活性化変異体(Pkc1-R398P)を導入することにより部分的に抑制された。一方、MGはCdc28のTyr19をSwe1依存的にリン酸化することを見いだすとともに、Swe1を欠損させることによってもMGによる核分裂阻害が部分的に抑制されることを明らかにした。さらに、swe1Δ?株にPkc1-R398Pを導入することで、MGによる核分裂阻害の抑制に関して相加的な効果が観察された。
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