研究概要 |
本研究では、シグナル伝達研究から障害肝の再生シグナルとしても期待されるSAPK/JNK系に異常のある条件付きノックアウトマウスの作出と解析に加え、肝形成・肝機能不全変異体として既に単離済みの変異メダカの解析を行い、胆汁の分泌,吸収栄養分の濾過と解毒,糖の貯蔵と血糖の調節などを行う必須の器官でありながら、未だ不明の点の多い肝機能・肝再生および肝疾患発症の分子機構の解明を目的とする。すなわち、(1)SEK1やMKK7条件付きノックアウトマウスを作出し、障害肝の再生における役割を明らかにする。(2)変異メダカの原因遺伝子の同定・解析を行い、肝形成および肝機能不全の原因を明らかにする。(3)脂肪肝メダカを用いて、脂肪肝形成に関わる遺伝子を網羅的に探索する。
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