研究概要 |
本研究は天然抗酸化剤の多様な生物活性に着目し,カテキンおよびレスベラトロールをファーマコフォアとした生活習慣病の予防および治療薬を開発する.具体的には我々が開発した天然抗酸化剤の誘導体(レスベラトロール誘導体,平面型カテキン誘導体およびビタミンE誘導体)の多様な生物活性に着目し,対象とする生活習慣病への治療効果を最大限に発揮させる目的で、生物活性のさらなる増強および薬物動態の制御に有効な誘導化を行う.そして各病態に対する治療効果を明らかにすることによって医薬品としての有効性を評価する. (1)C型肝炎の肝癌への移行の予防薬,脳・心血管系疾患改善薬として生物活性および薬物動態の制御された平面型カテキン誘導体の設計と合成を行う. (2)レスベラトロールの構造変換(水酸基の位置および数の変換)を行うことにより,糖尿病および脳心血管系疾患の予防および治療薬の設計と合成を行う. (3)合成した化合物について,抗酸化能の解析および目的とする疾患の予防および治療に関連する生物試験を行い,医薬品としての有効性を評価する.
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