研究概要 |
ゼブラフィッシュ胚のライブイメージングから,脳血管系の脈管形成が体幹の血管系の構築とは独立して起こることが明らかとなった.すなわち,原始内頸動脈が到達する以前に,大きく分けて3つの血管芽細胞集団が,間脳から後脳の下面に発生し,そこから血管新生により,原始血管は正確に規定された道を通って伸長し,最終的に統合された血管系が構築される.細胞塊は,それらが構築する血管系から2つのグループに分けられるが,それぞれ動脈と静脈のマーカー遺伝子を細胞塊の発生直後から発現しており,脳の血管系構築の初期の段階で,血管芽細胞集団の動・静脈の運命決定がなされている可能性が示唆された.
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