研究課題/領域番号 |
20390060
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
丸中 良典 京都府立医科大学, 医学研究科, 教授 (00127036)
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研究分担者 |
新里 直美 京都府立医科大学, 医学研究科, 准教授 (00237645)
宮崎 裕明 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (30360027)
中島 謙一 京都府立医科大学, 医学研究科, 助教 (40398392)
山田 敏樹 京都府立医科大学, 医学部, プロジェクト研究員 (10453101)
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キーワード | ENaC / アルドステロン / 腎皮質集合管 / プロテアーゼ阻害剤 / 浸透圧 / トラッフィッキング / 高血圧 / ナトリウム輸送 |
研究概要 |
腎皮質集合管モデル細胞において、低浸透圧刺激により、上皮型ナトリウムチャネル(ENaC)がが細胞内貯蔵部位である粗面小胞体およびゴルジ装置から管腔側膜上への移動が促進されることは我々の研究により明らかにされている。プロテアーゼ阻害剤により細胞を処理することにより、この低浸透圧刺激により移動促進されたENaCの移動速度が変化することを明らかにした。管腔側膜上に存在するENaCはプロテーアゼ阻害剤により、本来ならチャネル分子の一部の切断されるべき箇所が切断されずに、この分子構造の維持により、細胞内取り込み速度の上昇を来した。さらに、管腔側膜上に存在するENaCのみではなく、細胞内に貯蔵されているENaCの細胞内移動速度をプロテアーゼ阻害剤は減少させることも明らかとなり、この現象は、プロテアーゼ阻害剤がENaC分子以外にも影響を与えることを示唆している。プロテアーゼ阻害剤のENaC分子以外の標的分子としては、浸透圧刺激の細胞内へのシグナルとして働く、epidermal growth factor receptor tyrosine kinaseが考えられる。Epidermal growth factor receptor tyrosine kinaseが、プロテアーゼ阻害剤の法的分子として働いているか否かを検討中である。
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