研究課題
amphiregulinおよびepiregulinは細胞膜に発現するI型膜蛋白質であり、その細胞外領域は増殖因子活性を有する。細胞に様々な刺激が加わると、これらの膜型増殖因子はsheddingを受け増殖因子領域を放出すると同時にカルボキシ未端断片(CTF)を産生する。昨年までの研究でCTFと同時に、sheddingされずに細胞膜に残るunshed formが、共にエンドサイトーシスにより細胞内に取り込まれER/核膜に局在変化し、ヒストン蛋白質のメチル化が抑制することでグローバルな転写抑制を起こすことを明らかにしてきた。本年度は、さらにamphiregulin CTFとunshed formのエンドサイトーシスに細胞内ドメインの蛋白質修飾、特にモノユビキチン化が関与することことを明らかにし、その修飾部位を同定した。現在ユビキチン化酵素E3リガゼーゼの同定を試みている。一方、CTF産生の重要な反応であるsheddingを制御する因子の同定を試み、amphiregulin-regulating protein 35(ARP35)を同定した。ARP35はamphiregulinとそのshedding酵素であるADAM17に結合することを明らかにした。ARP35ノックダウンではamphiregulinのsheddingが抑制されることを見いだした。さらにARP35ファミリー分子は12種のメンバーからなることから、他のメンバーに付いても同様の検討をした結果、amphiregulinとADAM17の双方に結合すARP35ファミリー分子としてさらに3つのメンバーを同定した。現在、ノックダウン等により、機能的評価を進めている。
すべて 2010 2009 その他
すべて 雑誌論文 (15件) (うち査読あり 15件) 学会発表 (3件) 備考 (1件)
J Neurosung (In press)
Biochem Biophys Res Commun (In press)
Int J Mol Med. (In press)
Obesity (In press)
Mol Biol Cell. 24
ページ: 5236-5249
PLoS One 10
ページ: e7461
Eur J Pharm Sci 38
ページ: 504-511
Mol Mernbr Biol. 5
ページ: 279-792
Mol Cancer Res 9
ページ: 1572-1581
Int J Radiat Oncol Biol Phys 75
ページ: 475-481
Exp Cell Res 315
ページ: 3500-3508
Immunity 30
ページ: 802-816
BrJCancer 100
ページ: 1320-1329
J Biol Chem. 284
ページ: 12399-12409
Neuroscience 58
ページ: 683-692
http://www.m.ehime-u.ac.jp/school/biochem2/index.html