研究課題/領域番号 |
20390130
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
川口 寧 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (60292984)
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研究分担者 |
上間 匡 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (70456193)
福田 誠 東京大学, 医科学研究所, 特任研究員 (10447336)
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キーワード | HSV / リアルタイムイメージング / ウイルス粒子成熟 |
研究概要 |
本研究では、申請者が独自に確立した単純ヘルペスウイルス(HSV)リアルタイムイメージング系を利用、さらには、改良することによって、従来の研究手法では見いだすことのできなかった新しいウイルス感染現象を明らかにし、さらに、各ウイルス感染現象の生物学的意義を明らかにすることを目的とする。本年度は、申請者が既に報告済みである感染細胞基底面に誘導される'assembly site'に関して、詳細に解析をした。その結果、'assembly site'ではウイルスが最終成熟後、成熟されたウイルスが基底面に向かって放出されていることが明らかとなった。また、各細胞を接着する条件で培養すると、'assembly site'基底面には形成されず、細胞が接着している膜直下に形成されることが明らかになった。基底面にできる'assembly site'が基底面に向かってウイルスを放出することと考え合わせれば、'assembly site'は、感染細胞接着膜直下に形成され、隣接する細胞に効率よく成熟ウイルス粒子を感染させることに寄与していることが考えられた。
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