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2010 年度 実績報告書

ユビキタス技術と加速度センサーによる患者・機器状態検知型医療安全システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 20390147
研究機関秋田大学

研究代表者

近藤 克幸  秋田大学, 医学部, 教授 (30282180)

研究分担者 大佐賀 敦  秋田大学, 医学部, 助教 (00396433)
キーワードユビキタス / 加速度センサー / 電子タグ / 位置検出 / 医療安全 / 医療事故 / RFID
研究概要

本研究は,電子タグをはじめとした各種個体認証技術とセンサー技術の組み合わせにより,患者や医療機器の状態をリアルタイムに検出・分析することを通じて,ユビキタスネット技術が医療安全向上へ寄与する事を目的とした.本院では既に,パッシブ型電子タグを注射薬の実施時認証に活用し,業務効率と医療安全の両面に効果を上げているが,本研究では動きのある人の活動のモニタリングに利用するためにアクティブ型電子タグを利用した.市販のアクティブ型電子タグに改良を加え,3軸加速度センサーを内蔵した上で様々な動作の際のログを取得・分析した,アクティブ型電子タグの位置情報を統合的も活用し,どこで,だれが,どのような状態なのかを検出した.ただし,人の行動を無条件にセンシングするのはプライバシー保護の観点から大きな問題も内包する.そこで,前述の3軸加速度センサー情報により,定められた閾値を超え,医療従事者に何らかの情報提示が必要な場合のみ効果的な警告を発するようなシステムが実現可能かどうかを主眼に,検討を行った,その結果,デバイスを用いて閾値を超えた衝撃をリアルタイムに検知し,位置情報と合わせて通知する仕組みは直ちに実現可能と思われた.ただし,装着位置によって検出能に差があり,腕や足への装着では素早い通常動作との識別が困難なケースも多かった,これらをさらに識別するには衝撃時の加速度の立ち上がりなどの時系列データも分析する必要があるが,それにはサンプリング間隔を相当短くする必要があり,かつ,自律発信を常時継続しなければならないため電池消耗が著しく,現状では医療現場での利用は非現実的と思われた.ただしこの点は,ジャイロセンサーを利用して傾き情報を加味し,患者の状態に応じて閾値を的確に制御できれば解決できる可能性もあり,今後の課題と思われた.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 電子タグによる点滴台一体型患者薬剤認証装置-病室での利用に向けた最適化と診療支援システムとの連携-2010

    • 著者名/発表者名
      大佐賀敦, 近藤克幸, 坂谷慶子, ほか8名
    • 雑誌名

      第30回医療情報学連合大会論文集

      ページ: 522-524

  • [学会発表] 電子タグによる点滴台一体型患者薬剤認証装置-病室での利用に向けた最適化と診療支援システムとの連携-2010

    • 著者名/発表者名
      大佐賀敦
    • 学会等名
      第30回医療情報学連合大会
    • 発表場所
      浜松
    • 年月日
      2010-11-20
  • [学会発表] 医療現場における合理的なIT利活用術について2010

    • 著者名/発表者名
      近藤克幸
    • 学会等名
      平成22年度北東北ナノメディカル研究会
    • 発表場所
      秋田
    • 年月日
      2010-07-30

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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