• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

恐怖感・不安感に対してカスタマイズ可能なインフォームドアセント用ツールの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20390153
研究機関拓殖大学

研究代表者

岡崎 章  拓殖大学, 工学部, 教授 (40244975)

研究分担者 柿山 浩一郎  札幌市立大学, デザイン学部, 講師 (30410517)
内藤 茂幸  北里大学, 大学病院, 看護師 (20406961)
呉 起東  東京家政学院大学, 人文学部, 助教 (80325901)
丸 光恵  東京医科歯科大学, 大学院・保健衛生学研究科, 教授 (50241980)
キーワードインフォームドアセント / プレパレーション / CVカテーテル / 感性デザイン / 小児看護
研究概要

CVカテーテル用プレパレーション・ツール"Kizuna"のプロトタイプを用いて,北里大学病院小児病棟での使用実験,および静岡県立こども病院での継続的な使用により,その有効性を明らかにした.また,各病院のフィードバックによって得られた知見をデザインに生かしてバージョンアップした.
バージョンアップしたツールは,第3回キッズデザイン賞(主催:NPO法人キッズデザイン協議会,後援:経済産業省)のリサーチ部門において受賞した.
次に,画面上で伝えるべき情報となる「要点箇所の視認性を促進するためのデザイン要素」と「人が痛みを感じるレベルを変化させるためのデザイン要素」を明らかにし,その要素を画面説明箇所に組み込んだツールとして更にバージョンアップした.
「説明者(=看護師)」と「聞き手(=患児)」によるプレパレーション時において,理解へと導くためには,先ず説明したい要点箇所の視認性を高める必要がある.そこで,入院患児を対象とした実験の代替として,理解度の高い側から低い側へ説明し理解を図る状況を「説明者(=画家)」と「聞き手(=素人)」による対話型鑑賞法によって実験を行った.
この実験結果から,写真を元に単色でベタ塗りにした画像を作成し,その加工画像を元の写真のレイヤー上に重ねて透明度のみを変化させる画像表示機能が有効であることを明らかにし,患児が感じる痛みと情報の真実味のバランスコントロールする機能を10段階に増やして実装した.
本ツールは,看護医療関係者に限定し,チャイルドライフ・デザインのHPから無料ダウンロード提供を開始し,フィードバックを得ている段階である.
これとは別に,プレパレーションを実施する看護師に患児が信頼をおいていなければ,いかに有効なツールを開発しても効果的な運用はできないため,看護師と患児の関係を密にするためのツール"Kimito"を開発した.現在,北里大学病院にて稼働中である.

研究成果

(12件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] デジタルクレーモデラーを用いた感性評価方法の提案2009

    • 著者名/発表者名
      田崎慎也
    • 雑誌名

      日本感性工学会論文誌 8巻4号

      ページ: 1113-1119

    • 査読あり
  • [雑誌論文] チャイルドライフ・デザイン -子どもの視点から見た小児がん治療-2009

    • 著者名/発表者名
      岡崎章
    • 雑誌名

      第7回日本小児がん看護学会教育セッションテキスト

      ページ: 118-121

  • [学会発表] 子どもの治療・回復を支援するインタラクティブ・ツール2009

    • 著者名/発表者名
      岡崎章
    • 学会等名
      日本小児がん看護学会
    • 発表場所
      東京ベイホテル東急
    • 年月日
      2009-11-28
  • [学会発表] 感性操作のためのデザイン, 感性を知るためのデザイン2009

    • 著者名/発表者名
      岡崎章
    • 学会等名
      日本知能情報ファジィ学会
    • 発表場所
      首都大学東京
    • 年月日
      2009-10-31
  • [学会発表] CVカテーテル用パレーション・ツール"KIZUNA"の開発2009

    • 著者名/発表者名
      岡崎章
    • 学会等名
      キッズデザイン協議会
    • 発表場所
      TEPIA(東京都)
    • 年月日
      2009-08-06
  • [学会発表] インタラクティブメディアによる小児慢性疾患患者のための成人移行期準備プログラムの試作2009

    • 著者名/発表者名
      丸光恵
    • 学会等名
      日本小児看護学会
    • 発表場所
      札幌コンベンションセンター
    • 年月日
      2009-07-19
  • [学会発表] 小児看護医療現場を支援するチャィルドライフ・デザインとは何か2009

    • 著者名/発表者名
      岡崎章
    • 学会等名
      日本デザイン学会
    • 発表場所
      名古屋市立大学
    • 年月日
      2009-06-27
  • [学会発表] CVカテーテル用プレパレーション・ツール「kizuna」の開発2009

    • 著者名/発表者名
      山中洋雄
    • 学会等名
      日本デザイン学会
    • 発表場所
      名古屋市立大学
    • 年月日
      2009-06-27
  • [学会発表] チャイルドライフ・デザインの展開と今後2009

    • 著者名/発表者名
      田崎慎也
    • 学会等名
      日本デザイン学会
    • 発表場所
      名古屋市立大学
    • 年月日
      2009-06-27
  • [学会発表] 看護師との関係を密にすることで患児の不安感を軽減するツール2009

    • 著者名/発表者名
      柿沼佐代子
    • 学会等名
      日本デザイン学会
    • 発表場所
      名古屋市立大学
    • 年月日
      2009-06-27
  • [図書] 感性デザインとは-デザインを知る、感性を知る2009

    • 著者名/発表者名
      岡崎章
    • 総ページ数
      208
    • 出版者
      株式会社デザインコンパス
  • [備考]

    • URL

      http://www.childlife-design.com

URL: 

公開日: 2011-06-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi