研究課題
基盤研究(B)
ニトログリセリン(GTN)の活性化に2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH2)が関与するとされているが、487番アミノ酸の1塩基多型によりALDH2活性には著しい個人差がある(^*1/^*1:高活性、^*1/^*2:低活性、^*2/^*2:無活性)。この多型がGTNの血管拡張効果に及 ぼす影響を解明するとともに二硝酸イソソルビド(ISDN)と比較するため、GTN またはISDNを投与し、上腕動脈径を連続測定するクロスオーバー試験を実施した。GTN投与後の最大拡張率 には遺伝子型による差はなかったが、拡張に要した時間は^*1/^*1に比べて^*1/^*2と^*2/^*2では有意に長かった。一方ISDN では遺伝子型による差はなかった。また、^*1/^*1と^*1/^*2ではISDNよりGTNの方が速く拡張させたが、^*2/^*2では速度に差はなかった。以上より、^*1/^*2と^*2/^*2ではGTNによる血管拡張が有意に遅れること、^*2/^*2ではGTNとISDN の効果に差がないことがわかった。
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