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2008 年度 実績報告書

インドールアミン酸素添加酵素遺伝子組換えによる病態解析と関連した診断治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20390167
研究機関京都大学

研究代表者

齋藤 邦明  京都大学, 医学研究科, 教授 (80262765)

研究分担者 山本 康子  京都大学, 医学研究科, 助教 (00331869)
舩渡 忠男  東北福祉大学, 健康科学部, 教授 (70165455)
伊藤 弘康  岐阜大学, 医学研究科, 講師 (80373075)
清島 満  岐阜大学, 医学研究科, 教授 (10171315)
キーワード臨床検査医学 / 生理活性物質 / サイトカイン / 炎症・免疫 / 臨床化学
研究概要

免疫関連疾患における新たな免疫制御因子としてのindoleamine-2,3-dioxygenase(IDO)の酵素誘導についての生理的意義について明らかにするため、IDO欠損マウスおよびIDO阻害剤を用いて、平成20年度はin vivo疾患モデルとしてトキソプラズマ感染モデルならびにB細胞リンパ腫モデルによる病態解析を実施した。さらに、IDOの変動が、疾患の予後予測、薬物治療効果予測に有効であると考え、迅速かつ簡易に血中のトリプトファン関連代謝産物を測定するシステムを構築した。その結果、トキソプラズマ感染モデルを用いた野生型マウスの病態解析では、トキソプラズマ感染により、肺におけるトリプトファン濃度が枯渇しており、IDO阻害剤により枯渇状態が有意に改善される事を明らかにした。
さらに、トキソプラズマ増殖に関して、RT-PCRによる肺のトキソプラズマ抗原量を定量した結果、IDO遺伝子欠損マウスおよび阻害剤を投与したマウスでトキソプラズマ増殖が有意に抑制できることが明らかとなり、IDOペプチド抗体を用いた免疫染色によるIDO発現細胞について同定した。ウイルス感染B細胞リンパ腫モデルにおいても病態の進行がIDO活性と関係ある事を明らかとなり、次年度以降にその詳細な意義を解明しうる事は極めて重要である事が判明した。また、生体でのIDOの動態を簡易に血中でモニターするため、免疫関連疾患モデルでの代謝産物を、新たに構築した一斉解析システムを用いて分析した結果、病態の進行をモニターできる事が判明しており、今後疾患の予後予測、薬物治療効果予測などに利用できるかさらなる評価を実施したいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Marked increases in hippocampal neuron indoleamine 2, 3-dioxygenase via IFN-gamma-independent pathway following2009

    • 著者名/発表者名
      Hoshi M, Saito K, Murakami, 他7名
    • 雑誌名

      Neurosci Res. 63

      ページ: 194-198

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Localization and spatiotemporal expression of IDO following transient forebrain ischemia in gerbils.2008

    • 著者名/発表者名
      Taguchi A, Hara A, Saito K, 他4名
    • 雑誌名

      Brain Res. 1217

      ページ: 78-85

    • 査読あり

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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