研究課題/領域番号 |
20390185
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
田原 康玄 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (00268749)
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研究分担者 |
三木 哲郎 愛媛大学, プロテオ医学研究センター, 教授 (00174003)
小原 克彦 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (30260384)
大澤 春彦 愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90294800)
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キーワード | 動脈硬化 / 長期縦断疫学研究 / ゲノム / 動脈硬化性疾患 |
研究概要 |
コホートの構築 愛媛大学医学部附属病院で申請者らが実施する抗加齢ドックの利用者を対象に、動脈硬化性疾患等に関する長期縦断疫学研究を展開した。約350名の臨床データを収集するとともに、採血からゲノムDNAを抽出してバンク化した。過去の収集分を含め、総計が約1,500例に達した。 ベースライン調査 一般臨床検査項目に加え、代謝・動脈硬化性マーカーとしてアディポネクチン、レプチン、DHEASの測定を行いベースラインデータとして蓄積した。今年度、あらたにボディースキャナーを導入し、全身の立体像を撮影することで、円背や脊椎のゆがみ、膝や股関節部の外的変形についてデータの収集を開始した。外的なゆがみが生命予後や転倒の新たなリスク因子となる可能性について検討する計画である。対象者の採血と尿は分注後に冷凍保存している。 疾患発症追跡調査 平成22年度は、18・19・20・21年度利用者を対象に疾患発症ならびに死亡に関する追跡調査を行った。脳卒中、心筋梗塞、骨折、転倒に関するアンケート(約1,400通)を23年1月に郵送することで1次スクリーニングを行った。アンケート未回収例等については、アンケートの再発送(2回)や電話調査等から現況を把握している。対象疾患の発症が疑われたケースについては、医療機関における採録の準備を進めている。 臨床データの断面解析 縦断的な検討には症例の蓄積が不十分であったため、平成22年度は主に横断面で動脈硬化性疾患(無症候性脳梗塞や脳出血・頸動脈肥厚・脳萎縮等)と各種リスク因子(血液マーカー・血圧調節障害等)との相関を検討した(研究発表参照)。
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