研究課題
【コホートの構築】愛媛大学医学部附属病院で申請者らが実施する抗加齢ドックの利用者を対象に、動脈硬化性疾患等に関する長期縦断疫学研究を展開した。約250名(再受診者含む)の臨床データを収集するとともに、採血からゲノムDNAを抽出してバンク化した。過去の収集分を含め、総計が約1,800例(再受診者を含めず)に達した。【ベースライン調査】一般臨床検査項目に加え、代謝・動脈硬化性マーカーとしてアディポネクチン、レプチン、DHEASの測定を行いベースラインデータとして蓄積した。調査項目については昨年までと同様である。対象者の採血と尿は分注後に冷凍保存している。【疾患発症追跡調査】平成24年度は、18・19・20・21・22・23年度に新しく抗加齢ドックを利用したケースを対象に疾患発症ならびに死亡に関する追跡調査を行った。脳卒中、心筋梗塞、骨折、転倒に関するアンケート(約1,600通)を25年1月に郵送し、1次スクリーニングとした。アンケート未回収例等については、アンケートの再発送(1回)や電話調査等から現況を把握する予定である。対象疾患の発症が疑われたケースについては、医療機関における採録の準備を進めている。【臨床データの断面解析】縦断的な検討には症例の蓄積が不十分であったため、平成24年度は主に横断面で動脈硬化性疾患(無症候性脳梗塞や脳出血・頸動脈肥厚・脳萎縮等)と各種リスク因子(血液マーカー・血圧調節障害等)との相関を検討した(研究発表参照)。
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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