破局的ストレスへの治療的対応としての共感の機序解明

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20390191
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 公衆衛生学・健康科学
• 研究機関: 独立行政法人国立がん研究センター
• 研究代表者: 内富 庸介 岡山大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (60243565)
• 連携研究者: 山田 祐 九州大学病院, がんセンター, 医員 (90423590)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 医療行動学 / ストレス / 皮膚電気抵抗 / 学習・行動分析 / 非侵襲的脳活動計測

研究概要

患者の情動表出時の医師の共感行動と皮膚電気抵抗の関連について検討した。対象は国立がんセンター東病院に勤務する20名の医師。模擬患者に対して悪い知らせを伝え、その面接中の医師の皮膚電気抵抗を測定した。また面接場面をビデオで撮影し、医師の行動について第三者が評価した。共感高群、低群の二群に分けて解析したところ、課題に対する皮膚電気抵抗の反応量は両群で差を認めなったが、皮膚電気抵抗水準は共感高群が低群に比べ有意に高かった。

研究成果

• [雑誌論文] Psychiatric disorders and stress factors experienced by staff members in cancer hospitals : a preliminary finding from psychiatric consultation service at National Cancer Center Hospitals in Japan (2010)
  • 著者名/発表者名: Asai M, Fujimori M, Akizuki N, Inagaki M, Matsui Y, Uchitomi Y
  • 雑誌名: Palliat Support Care 8(3) ページ: 291-295
• [雑誌論文] Psychological states and coping strategies after bereavement among the spouses of cancer patients : a qualitative study (2010)
  • 著者名/発表者名: Asai M, Fujimori M, Akizuki N, Inagaki M, Matsui Y, Uchitomi Y
  • 雑誌名: Psychooncology 19(1) ページ: 38-45
• [雑誌論文] Increased risk of severe depression in male partners of women with breast cancer (2010)
  • 著者名/発表者名: Nakaya N, Saito-Nakaya K, Bidstrup P. E, Dalton S O, Frederiksen K, Steding-Jessen M, Uchitomi Y, Johansen C
  • 雑誌名: Cancer 116(23) ページ: 5527-5534
• [雑誌論文] 精神腫瘍学概論 (2010)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 雑誌名: 岡山医学会雜誌 122(2) ページ: 119-124
• [雑誌論文] Preferences of cancer patients regarding communication of bad news : a systematic literature review. (2009)
  • 著者名/発表者名: Fujimori M., Y.Uchitomi
  • 雑誌名: Jpn J Clin Oncol 39(4) ページ: 201-216
• [雑誌論文] Psychiatric disorders and background characteristics of cancer patients' family members referred to psychiatric consultation service at National Cancer Center Hospitals in Japan. (2008)
  • 著者名/発表者名: Asai M, Akechi T, Nakano T, Shimizu K, Umezawa S, Akizuki N, Uchitomi Y.
  • 雑誌名: Palliat Support Care 6(3) ページ: 225-230
• [雑誌論文] Hippocampal and amygdalar volumes in breast cancer survivors with posttraumatic stress disorder. (2008)
  • 著者名/発表者名: Hara E, Matsuoka Y, Hakamata Y, Nagamine M, Inagaki M, Imoto S, Murakami K, Kim Y, Uchitomi Y.
  • 雑誌名: J Neuropsychiatry Clin Neurosci 20(3) ページ: 302-308
• [雑誌論文] Psychological impact and associated factors after disclosure of genetic test results concerning hereditary non-polyposis colorectal cancer. (2008)
  • 著者名/発表者名: Yamashita M, Okamura H, Murakami Y, Sugano K, Yoshida T, Uchitomi Y
  • 雑誌名: Stress and Health 24 ページ: 407-412
• [雑誌論文] Measuring the regret of bereaved family members regarding the decision to admit cancer patients to palliative care units. (2008)
  • 著者名/発表者名: Shiozaki M, Hirai K, Dohke R, Morita T, Miyashita M, Sato K, Tsuneto S, Shima Y, Uchitomi Y.
  • 雑誌名: Psychooncology 17(9) ページ: 926-931
• [雑誌論文] 【肺癌 基礎・臨床研究のアップデート】臨床研究 治療 緩和医療 肺癌患者に対する精神腫瘍面のケア (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤達彦, 内富庸介
  • 雑誌名: 日本臨床 66(増刊6 肺癌) ページ: 685-690
• [雑誌論文] 肺がん患者におけるサイコオンコロジー (2008)
  • 著者名/発表者名: 横尾実乃里, 内富庸介
  • 雑誌名: Mebio 25(12) ページ: 118-126
• [雑誌論文] サイコオンコロジーとは (2008)
  • 著者名/発表者名: 山田祐, 白井由紀, 藤森麻衣子, 小川朝生, 内富庸介
  • 雑誌名: コンセンサス癌治療(へるす出版) 7(1) ページ: 4-7
• [雑誌論文] 【チーム医療のためのサイコオンコロジー入門】サイコオンコロジーとは (2008)
  • 著者名/発表者名: 山田祐, 白井由紀, 藤森麻衣子, 小川朝生, 内富庸介
  • 雑誌名: コンセンサス癌治療 7(1) ページ: 4-7
• [雑誌論文] 海馬・扁桃体の体積計測法とサイコオンコロジー (2008)
  • 著者名/発表者名: 松岡豊, 内富庸介
  • 雑誌名: Clinical Neuroscience(月刊 臨床神経科学) 26(4) ページ: 427-430
• [雑誌論文] 【扁桃体 情動脳と社会脳】扁桃体の臨床 海馬・扁桃体の体積計測法とサイコオンコロジー (2008)
  • 著者名/発表者名: 松岡豊, 内富庸介
  • 雑誌名: Clinical Neuroscience 26(4) ページ: 427-430
• [雑誌論文] がん患者の心の痛み:Psycho-Oncologyの臨床実践 (2008)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 雑誌名: 慢性疼痛 27(1) ページ: 17-21
• [雑誌論文] サイコオンコロジー総論 (2008)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 雑誌名: 日本病院薬剤師会雑誌 44(12) ページ: 1748-1750
• [学会発表] 乳がん治療における心のケア:特にコミュニケーションの重要性 (2010)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 学会等名: 第18回日本乳癌学会学術総会.パネルディスカッション
  • 発表場所: 北海道
  • 年月日: 20100624-20100625
• [学会発表] サイコオンコロジー-その歴史と展望- (2010)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 学会等名: 第15回日本緩和医療 学会学術大会.特別講演
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20100618-20100619
• [学会発表] 難治がんを伝える:サイコオンコロジーの臨床応用 (2010)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 学会等名: 第24回中国四国脳腫瘍研究会.特別講演
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2010-09-10
• [学会発表] 緩和ケアと精神腫瘍学の目指すもの (2009)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 学会等名: 第22回日本総合病院精神医学会総会
  • 発表場所: 大阪府大阪市
  • 年月日: 20091127-20091128
• [学会発表] サイコオンコロジー:概観、医学心理学 (2009)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 学会等名: 第47回日本癌治療学会学術集会
  • 発表場所: 神奈川県横浜市
  • 年月日: 20091022-20091024
• [学会発表] がん患者の心理的反応に配慮したコミュニケーション (2009)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 学会等名: 第42回日本整形外科学会 骨・軟部腫瘍学術集会
  • 発表場所: 神奈川県横浜市
  • 年月日: 20090716-20090719
• [学会発表] がん患者の心理的反応に配慮したコミュニケーション (2009)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 学会等名: 第48回日本消化器がん検診学会総会
  • 発表場所: 北海道札幌市
  • 年月日: 20090619-20090620
• [学会発表] がん医療における心療内科の役割 (2009)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 学会等名: 第1回日本心身医学5学会合同集会
  • 発表場所: 東京都千代田区(東京国際フォーラム)
  • 年月日: 20090606-20090607
• [学会発表] 精神腫瘍学:がん医療における心の医学 (2009)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 学会等名: がんプロフェッショナル養成プラン・横断的がん医療の人材育成と均てん化推進(第12回東京大学・横浜市立大学・東邦大学・日本大学合同セミナー)
  • 発表場所: 東京都文京区
  • 年月日: 2009-03-10
• [学会発表] がん医療に関わる医師のバーンアウト-国内外の実態- (2008)
  • 著者名/発表者名: 浅井真理子, 内富庸介
  • 学会等名: 第13回日本緩和医療学会総会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 20080704-20080705
• [学会発表] がん医療における心のケア対策 (2008)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 学会等名: 第3次対がん10か年総合戦略 第2回合同シンポジウム
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 20080228-20080229
• [学会発表] 1.精神腫瘍学の定義、発展の背景について2.がん患者の心理の正常な反応と正常を逸脱した症状について (2008)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 学会等名: がん看護学・緩和ケア特論III 精神腫瘍
  • 発表場所: 国立がんセンター東病院臨床開発センター精神腫瘍学開発部
  • 年月日: 2008-05-21
• [学会発表] がん患者との対話 (2008)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 学会等名: 第100回メンタルケア・スペシャリスト養成講座
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-04-12
• [図書] 悪性腫瘍、脳とこころのプライマリケア1うつと不安(下田和孝編集) (2010)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介, 大谷恭平
  • 総ページ数: 354-362
  • 出版者: 株式会社シナジー
• [図書] 精神腫瘍学概論(専門医のための精神科臨床リュミエール24)(大西秀樹編集) (2010)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 総ページ数: 2-12
  • 出版者: 中山書店
• [図書] 精神腫瘍学概論:がん医療における心の医学(がんプロフェッショナル養成プラン チーム医療ワークショップ) (2009)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 出版者: 東京府中市 クロスウェーブ府中
• [図書] リエゾン精神医学とその治療学(新世紀の精神科治療,山脇成人,Editor) (2009)
  • 著者名/発表者名: 内富庸介
  • 出版者: 中山書店:東京