アルコール性急死モデルをラットで確立し、既存の機器および購入した機器であるリアルタイムPCR解析システムと自動ウエスタンプロッセシングシステム、既存機器のマルチプレックスサイトカイン測定システムで生体内分子の動向を解析した。その結果、 1.TLR4を中心とする自然免疫系の関与 2.急死例においてはMyd88の機能障害が認められること 3.サイトカインの血中分泌パターンの変化 等を見いだした。さらに、マウスにおいて、TLR4ノックアウトマウス、TLR9ノックアウトマウス、Myd88ノックアウトマウスを持いて解析中である。 また、このモデル作成過程で確立できた特発性大腿骨頭壊死モデルについては、同様にTLR4を中心とする自然免疫機構のシグナリングが関与することを見出した。このことについては初めて人の臨床像に近いモデルを確立したとされ、英国の医学誌Rheumatologyで発表するとともに、記者会見を行い、高い評価を受けている。
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