• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

難治性神経代謝疾患に対するトランスレーショナルリサーチ

研究課題

研究課題/領域番号 20390199
研究機関鹿児島大学

研究代表者

乾 明夫  鹿児島大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (80168418)

キーワード遺伝子 / 医療・福祉 / 神経科学 / トランスレーショナルリサーチ / 臨床
研究概要

本研究の目的は、難治性神経代謝疾患の遺伝的基盤の解明、遺伝子改変モデル動物の作製などに従事し、国際的な業績をあげてきた研究者が、部局・講座横断的チームを結成し、この分野の飛躍的進歩を図ることにある。難治性神経代謝疾患の遺伝的基盤を解明し、その遺伝子改変マウスを作製して、一生涯という時間軸に立った治療・予防法を開発する。さらに、病態関連遺伝子を同定することにより、病態解析や創薬のターゲットとなる機能分子を解明し、ヒトの神経代謝に関わる基盤的調節機能を明らかにすることを目的とした。
今年度はカルニチン輸送体(OCTN2)欠損症を念頭に、その自然のKOマウスであるJVSマウスを用いて検討を行った。JVSマウスは著明な高FFA血症を呈し、絶食(飢え)に対する摂食反応が欠如していることを見出した。このメカニズムはFFA上昇による視床下部CRFの上昇がその主因であり、CRF系を抑制することにより摂食行動促進が見られることを明らかにした。このCRFの上昇は神経性食欲不振症の特徴でもあり、このCRFの上昇が飢えに対する摂食応答に重要であることを明らかにした。また有棘赤血球舞踏病におけるmodifier遺伝子を同定しつつあり、GABA系の関与を明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Neural control of the anorexia-chachexia syndrome.2008

    • 著者名/発表者名
      Laviano A, Inui A, Marks DL, Meguid MM, Pichard C, Rossi Fanneli F, Seelaender MC
    • 雑誌名

      Am J Physiol Endocrinol Metab 295(5)

      ページ: E1000-E1008

    • 査読あり
  • [雑誌論文] At the Cutting Edge : ghrelin gene products in food intake and gut motility.2008

    • 著者名/発表者名
      Chen CY, Fujimiya M, Asakawa A, Chang FY, Cheng JT, Lee SD, Inui A
    • 雑誌名

      Neuroendocrinology 89(1)

      ページ: 9-17

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Different effects of ghrelin, des-acyl ghrel in and obestat in on gastroduodenal motility in consc ious rats.2008

    • 著者名/発表者名
      Fujimiya M, Asakawa A, Ataka K, Kato I, Inui A
    • 雑誌名

      World J Gastroenterol 14(41)

      ページ: 6318-6326

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi