研究課題/領域番号 |
20390214
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
本間 定 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (50192323)
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研究分担者 |
小井戸 薫雄 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (70266617)
伊藤 正紀 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (80297366)
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キーワード | 膵癌 / ペプチドワクチン / プロテオーム / 癌幹細胞 / 樹状細胞 |
研究概要 |
ヒト膵癌細胞Capan-2は他のヒト膵癌細胞株に比較して幹細胞マーカーの一種といわれるCD133の発現率が著しく高く、通常の培養状態においても約15%の細胞がCD133を発現していることを見出した(他の細胞株は1%以下)。CD133magnetic isolation kitを使用してCD133陽性細胞の分離を試み純度約90%のCD133陽性Capan-2細胞亜株を得た。この細胞をNOD/SCIDマウスの背部皮下に移植すると、100ヶ/mouseの少数細胞を移植した際は約2ヶ月後に腫瘍の形成を認めた。Capan-2の親株細胞、並びにCD133陰性細胞集団は少数細胞移植の際の腫瘍形成はCD133陽性細胞集団に比較して遅延するものの、約3か月で腫瘍形成が認められた。Magnetic isolation法を用いた場合、CD133陽性細胞集団の純化には優れるものの、純粋なCD133陰性細胞集団の採取は困難であるため上記のような結果となったと考えられる。従って、今後はCapan-2からの癌幹細胞の採取はFACS sorting法によるside population分画として採取される細胞を用いる予定である。また、ヒトHLA-AO2の単クローン抗体を産生するハイブリドーマBB1をNOD/SCIDマウスに移植し、その腹水から大量の同抗体を精製し、affinity columnを作成した。
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