研究課題
レビー小体型認知症、パーキンソン病の認知症の責任病巣として、特異な線条体へのアミロイドβ沈着が原因と、ペンシルベニア、ロンドンからの報告で示されたことを受け、高齢者ブレインバンクプロジェクトで、PIB PETとドーパミンPETによる臨床例の検討と、死後脳におけるアミロイドβ蛋白とリン酸化αシヌクレイン沈着を免疫組織学的に検討する二つの方法で検討を行った。現在までのところ、レビー小体型認知症、認知症を伴うパーキンソン病と、認知症を伴わないパーキンソン病の神経病理学的差分の検討で、αシヌクレイン沈着が認知症を伴わないパーキンソン病より認知症を伴う症例群で強いこと、これに相応し、DAT Scanに属する11C-CFT PETで、尾状核を含め広範な集積低下を示すことが特徴と考えられた。しかし、11C PIB-PETで基底核に特に集積が高いという知見は得られず、また死後脳の検討でも、アミロイドβ沈着は、老化性沈着と異なる特異な沈着様式を見いだすことはできなかった。今後さらに症例を増やして検討を継続する予定であるが、既報告のように、皮質と同様、アミロイドβ蛋白沈着が、線条体へのαシヌクレイン沈着を誘導し、認知症をもたらすという結論は、今のところ得られていない。
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