研究課題
我々は、IRS-1、PTEN、AS160、GLUT1など糖代謝に重要な蛋白へ結合するタンパクを、免疫沈降からの複合体解析をLC/MS/MSのシステムを用いて網羅的に検索し、IRS-1結合蛋白としてproryl isomerarse I (Pin1)を、GLUT1結合蛋白として4F2hcをそれぞれ同定した。次に、Pin1に結合するタンパクを検索したところ、CREBのco-activatorであるTORC2が同定された。Pin1は高脂肪食負荷に伴って発現量が増加する。また、絶食で低下し、食事の再摂取によって発現が増加する。Pin1は、IRS-1に結合しインスリンによるシグナル伝達を顕著に亢進させ、またTORC2に結合し糖新生を抑制することが判明した。また、4F2hcはGLUT1に結合し、タンパクの安定性を上昇させ、糖取り込みの上昇を導くことも明らかになった。4F2hcは肥満モデルマウスで発現が顕著に低下しており、糖尿病におけるアミノ酸代謝への変化が示唆された。さらに、PTENにはTfgが結合し、インスリン作用を正に制御していることが判明した。また、マクロファージの泡沫化は動脈硬化に重要な枠割を果たしているが、その制御機構についての検討を行った。
すべて 2010
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件) 学会発表 (13件)
Cell Res.
巻: 20 ページ: 1178-80
J.Biol.Chem..
巻: 43 ページ: 33018-33027
Molecular Cell
巻: 39 ページ: 570-82
Diabetes Res Clin Pract.
巻: 87 ページ: 57-63
J.Clin.Invest.
巻: 120 ページ: 2817-28
巻: 285 ページ: 20915-25
Cell Metab.
巻: 11 ページ: 220-30
Biochem.Biophys.Res.Commun.
巻: 394 ページ: 697-702
Diabetes.Res.Clin.Pract.